hikachi's Diary
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2006年05月20日(土) ベートーベン ピアノ ソナタ

まだ少しお腹の調子が悪いので、
本日はバレエのレッスンはお休みしました。

午前中に奏楽の準備をしたのですが
ちょっと浮気して、ベートーベンソナタを弾いてみました。

・・というのも、先日NHKの朝ドラのワンシーンで、
主人公の桜子が入試でソナタの5番を弾いていたのです。
思わず「うわ。なつかしー・・」と思って、弾いてみたくなりました。

この曲は高校2年のとき発表会で弾いた記憶があります。
あの頃はド下手だったんですけどね、、、

当時のド下手さを証明しているのは譜面です。
今なら譜面を見ただけで絶対自然にそう弾くだろう・・
と思われる、超・当たり前のフレージングに、濃い赤印がついています。
先生の怒りが伝わってきそうな筆跡です(爆)

その書き込みの多い譜面を開いて、
改めて弾いてみると、ベートベンはなかなか新鮮でした。

この曲はハ短調ですが、この調は短調の中でも一番重々しい暗い調です。
主和音(ド♭ミソ)を鳴らしただけで
 「あ〜めがふ〜ります あ〜めがふる〜
  あ〜そびにゆきた〜し か〜さは な〜し〜」
・・・と歌いたくなるほどゆううつな気分になれる調です。
(そんな人は私だけかも知れないが)

一楽章は典型的なソナタ形式です。

第一主題は主調に沿って、思いっきり重くて暗く始まります。

ところが第二主題の動機は長調に転調して、妙に明るくなります。
しかも急に長い音符でスローに。
まるで地獄の中で光を見い出したような雰囲気です。

しかしその和音進行は、のらりくらりとした動きを見せて
なやましく動き、なかなかTonic(主和音)に着地しません。
光が見えた気がしたんだけど、今にも消えてしまいそう・・
といった感じでしょうか。

そしてそのまま不安げな美しいメロディーを経て
突然明確な平行変ホ長調の主要三和音へ移行。

次に新たに激しい思いが募ってきて、本来のハ短調に戻り、
第一主題の変型が登場、コーダを経て提示部が終わります。

ハイドン・ヘンデル・モーツァルトなどが活躍していた時代に
このような「ぶこつ」でしかも「女々しい」音楽を作っいてたなんて
ベートーベンさんって、すごいです。(5番は若かりし日の作)

すみません、思わずマニアな世界に突入してしまいました(^^;
楽曲を文字で表現する技量に限界を感じて、このへんにしておきます。


学生時代は曲の形式など、一般知識として学んだものの
「ふ〜ん、そうなんだ・・」と右から左に抜けており
ひたすら指ばかりを動かす練習をしておりましたが、
今になって改めて曲を見直してみると、いろんな発見があります。

こういうことは、恐らく演奏を聴くだけの人には
わからない世界じゃないかと、改めて思いました。

だって、聴くマニアは完成されたプロの演奏しか聴きませんよね。
「この和音おもしろいな。」と部分的に取り出して弾き直してみたり、
いろんな響かせ方をして遊んだりすることは、
弾く人だけが堪能できる世界です。

現在のなまりまくった私の指では、こういう本格的な
クラッシックの演奏をよそさまにお聞かせすることはできないけど、
一人でこうやって、偉大な作曲家の足跡を楽しむことができます。

ピアノを演奏する意義とは、
このようなところにもあるのではないでしょうか。
(これが本日の結論・・・一応日記だから結論はいらないかな?)

しかしこういうことを言うと、うちの夫には
「練習してなくて弾けないからって、
くどい言い訳してんじゃねーよ。」とか言われそう(ーー;


夕方からは母親と一緒に、K−バレエカンパニーの
「ジゼル」を観にいってきました。
日記が長くなってしまうので、こちらのほうは
あらためてパレエのコンテンツのほうに書き込みすることにします。



『もし、私が罪ある者とされるのなら、
 ああ、悲しいことです。
 私は、正しくても、
 私の頭をもたげることはできません。
 自分の恥に飽き飽きし、
 私の悩みを見ていますから。』

(ヨブ記10章15節)


同日の過去の日記

2004年05月20日(木) 人間らしく働く
2003年05月20日(火) うっかり母 その1
2001年05月20日(日) 日曜礼拝


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