hikachi's Diary
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2002年06月01日(土) 琵琶

土曜日は、ひっそりとピアノレッスンをしています。

生徒は、中学1年のみっちゃんという子です。
みっちゃんは小学校は普通クラスでしたが、中学からは特殊学級に通っています。
軽度障害児なので、一見普通の子と変わらないのですが・・。

レッスンを終えて帰るとき、私も用があったので一緒に階段を降りて行きました。
みっちゃんが、とつぜん
「琵琶っておいしいよね。手がべとべとになるけど」というのです。
ん?なんで琵琶・・・?
と思ったけれど、「そうね、おいしいね」と返事をしました。
すると、「青い色のは、まずいんだよね」
「そうね。オレンジ色がおいしいよね」と相槌を打ちつつ、
なんでそんなこと言うのかなあ、と彼女の目線を追うと・・・

家の裏の琵琶の木が、実ですずなりになっていたのでした。

ああ、私ったら、本当に家の目の前だというのに、
彼女が言ってくれるまで、琵琶の木の存在にすら気付かなかった・・・。

のんびりやで、マイペースで、大人から見れば手のかかる、彼女。
しかし、私よりもずっと 豊かに生きているなあ、
神様に近いところにいるんだなあ、と心から感じました。
日々の多望さにもまれて、心が貧しくなっている自分を
反省させてくれる出来事でした。


同日の過去の日記

2001年06月01日(金) 今日から6月。


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