コアントローダイド
コアントローダイド
れーずん



 やはりここか。

結局、何もかもを脱ぎ捨てて本音を書ける場所は、大昔から細々捨てずにとって置いたここというわけか。

まあそんなわけで、リハビリ。何がリハビリかというと、全く持って自分の文章が書けなくなってしまったから、そのリハビリをここ数週間しているというわけです。ここ以外にもいくつか何かしらのアカウントを持っていて、たまに書いたりするのですけど、微妙に身元がばれるようにしてあるので、心に制約ができやすい。それも1つの理由。

そして、ここ数年メインで取り組んできたそれほど単価の高くない種類の物書きの仕事を続けていたら、量産しつづけていると、何かが空っぽになってしまったのです。何かってなんだろう。

一般的にそういう仕事を受けている人が、どれくらいの期間でどれくらいのクオリティの物をどれくらいの量でこなしていけるのかはわからないけれど、一週間で○万文字強とか1ヶ月で○△万文字(占術それぞれ別)とか、そして単価が安く資料もまともなものでは無いとかね。数百パターンも別個のことを書いていると、何か大切なものが蒸発していってしまうというか。

こうして何か文章にしたくても、1文字たりとも出てこないようなそんな気持ちになったのです。クオリティを上げたくとも、あの資料じゃねつ造になってしまうわけで、そこも一応のプロとしては心がチリチリとするというか。

まあなんていうか、そういう種類の仕事を発注してくる業者さんというのは、どこも占いやら原稿やらをそういうものとして見てるということなんだってことはよくわかった。

少しでも経験に繋がればと思ってということと、定期的な案件になればということで引き受けてきたのだけれど、結局のところ色々な物をすり減らして得られる対価はほんの少しだったということ。

そして一番大切な何かを書くということ、言葉、そういったものが枯渇していき、思考能力が無くなった。

自分の能力が至らないだけなのかもしれないけれど、本末転倒も良いところである。

そうまでしてしがみついてしまったのにも理由がある。母親から今年中に結婚か就職をしなければ強制送還令が出たのである。それも、ダーリンがぶっ倒れて危篤状態になった後に。もちろん、その出来事は母親に告げる前だったので、母親には何の落ち度も無いのだが、私の中の色々を追い詰める圧迫感としては必要十分なものだった。

実際のところ、ダーリンとの仲は上手くいっていて、流れ的に良ければ今年そんな話もしてみようかなと考えていた。しかし、彼の病気は、もともと家庭を持つことに否定的で後ろ向きだった彼の心をより一層強固なものにしてしまった。そして、そんな脅迫めいた言葉で結婚の話を出したくない。つまるところ、安定した何かが欲しかったのだ。自分の欲することに関連した仕事で。


わあ、なんだか言い訳くさい。あの時こうした、という根拠を並べていくと言い訳っぽくなるよな、うん。まあいいさ、覚え書きなのだから。


もう1つ。

去年の夏に降って湧いたチャンスが結局前髪に触れる前にパッと消えてしまったことも原因だ。チャンスの糸口を持ってきてくれた人は「期待させてしまってごめん」と言ってくれたけれど、自分の中では、結構大きな出来事だったから、大きく投げやりになってしまったし、じっと待つなら何か動こうぜ、きっかけになるかも!という気持ちに為ってしまったのだった。

実のところ「じっと待つなら何か動こう」そんな気持ちで、動いた結果はこれまでのところ全て失敗をしている。

それゆえに、現時点で自分の判断力に自信が無く、決められずにいるのである。

そして、ダーリンは「責任を負う」ということに対して、たぶん強いトラウマを持っている。もともとはそういう人じゃなかったんだと思うけど、そんな気がする。そういうところも含めて愛しているのでしようがない。ちょっと語弊がある。自分自身で背負える責任を過小評価しているといったところか。

閑話休題

と、ここまで書いてやはり、その仕事は合わない(ギャラと作業量)んだろうという結論。その単価以上のクオリティを出しているか?と問われた時、言葉に詰まる。けど、努力をすることによって自分にプラスになるのか?と考えると微妙である。実質あれだけの資料しか渡されない状態だと、大本の流派もわからないのにwebや本屋で資料を漁り、自分なりに理解しながら何十パターンもアウトプットとなると、やっぱり難しい。

2011年06月27日(月)
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