暗行記...不夜

 

 

脆亦輝 - 2002年08月10日(土)

何もいらないと思えた
地面に只、寝転びながら

手に届きそうな星
時と共にゆっくりと流れる
天の川

河が跳ねたように
流星を降らせている

太陽は眠り
空は黒く染まっている
はずなのに

どうしてあんなにも
明るく輝けるのだろう

何万年も昔の光に美しさを覚え
消えていくことに寂しさを覚え

でもこの世界は
常に同じことを繰り返す

短い命を
輝かせもせずに

くすんだ炭のように
黒く染まり
脆く崩れてしまう

多くが原石のまま
また地に帰っていく

いつか帰る地も
無くなることを知らずに

次ならば、次ならばと




↑この地も老いてゆく
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