あつ子の日記
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2005年06月01日(水) 長すぎる・・・

午前4時起床。4時30分出発。タオルを首に巻き、
汚れても良い汚い格好と深い帽子で怪しさ満点、
寝不足と日々の不規則な生活の毒が充満し全てがローテンション。

「あっちん、はい!!」
と渡されたのは滋養強壮剤。

なぜ、あんなことを言ってしまったのか・・・
後悔が体を巡る・・・

「私を釣りに連れてって!!」・・・

外は大嵐にも係わらず、天気予報「晴れ」の文字だけを信じ、
我々は釣り人となった。


きっと海へ着く頃には嵐はおさまる・・・


目的地の海へ着いて酷くなる一方の雨と風。
近所のサンクスは、若干床上浸水。
日ごろの行いが悪いのは、一体誰だーーー!!!!
という目で、メンバーそれぞれがそれぞれを見渡す。
大体が、私を見る。否めない。

そのメンバーとは、
音楽仲間の仲良しシンガーKatzlaと
そのプロデューサーIPPEY氏とそのバンドのギタリストかまちゃん!!
計4人で、「今夜は旨い刺身と旨い酒で盛り上がる!!」はず・・・
という期待に似た不安を隠し、雨にも負けず、風にも負けず・・・


負けた。


どーにもこーにも寒すぎ、釣れなさすぎ、無理すぎ。
限界を感じ、2度ほど、車での待機を余儀なくされた。
断っておくが、この日の釣りは、人生初であった。
今年の趣味は「釣り!!」と断言してしまった以上、
誰にも言えなかったが、心の中は「2度と来るもんくぁ!!」

寒いからと言って、釣れないからと言って、
前夜夢中で語っていた、憧れの御馳走を断念し、
「じゃ、今夜はファミレスで・・・」
なんて、そんな無残な結果にはしたくなかった。

でも正直帰りたかった。

AM8:30、釣り師匠かまちゃんと燃える男IPPEY氏が
作戦会議を開き、12時まで昼寝をし、
それまでに嵐が止まなかったら帰ろうってことになった。

やっぱり帰れないのか。

びしょびしょになった体をめいっぱいの暖房で乾かし、
コンビニで暖かいご飯を買い、そして眠りに就いた。



嵐はおさまっていた。


「あと30分寝ませんか??」
という私の声は余所に、準備にとりかかる皆さん。
言いだしっぺは私だと言い聞かせた。


まだちょっぴり雨粒が当たるけど
さっきよりは全然ましだった。
メバルーーーーー!!!と叫んでも返事のない海に、
相変わらずのローテンションで、釣り糸を水の中に放り込んだ。

私の仕掛けは、小さなネットに餌をてんこ盛りにいれ、
4本の釣り針がついた糸をその下に垂らすというものだった。


餌は減るが魚の感触がないまま時は過ぎ、そろそろネットに餌を追加しようと
釣り糸を引き上げたら、1匹の魚が付いていた。
「あれっ??釣れてる??」

気付かなかった。
気付けなかった。
そいつはイワシだった。
名前はイワヨにした。
人生初の釣った魚だった。
男じゃなかった。
びびった。


そして、餌を追加し、またもや水中に放り投げたら、
その瞬間にぶんぶんと釣竿がしなる!!!
大漁だった!!
一度に3匹釣れた!!!
何度も何度も!!!
イワシばかりがいっぱい釣れた!!!
そのうちKatzlaも釣れ始めた!!!
たくさんたくさん!!!
イワシばっか!!!
夕飯は、イワシの刺身とから揚げにしようと思った!!!
次はいつ来ようかなぁ〜とカレンダーが頭に描かれた!!!
いい加減食べきれないほど釣った!!!
途中いらなくなった!!!

突然Katzlaが「何かが釣れました!!」と言った!!!
メバルだったーーーーーーーー!!!!!
夕飯はメバルの煮付けも追加されると思った!!!

遠くの方から帰ってきたIPPEY氏が小さな魚を持っていた。
ハゼだった!!!
こいつはから揚げだ!!!

そして私はひたすらイワシだった。。。
他のレシピが思い浮かばない。。。
そのうち、イワシのちびっ子ばかりが釣れ・・・
次第に1匹もひっかからなくなり・・・
我々の足元の海には魚の気配がなくなり・・・
またもや、釣れない時間がやってきた。


一瞬だった。
興奮した。
一気に重くなったクーラーボックスに嬉しさを感じた。



はまった!!!!



次は私もメバルを釣る!!!
絶対釣ってみせる!!!
そして、ビギナーズラックの恐ろしさの如く
「タコ」を釣り上げてみせるぞ!!!!
と気合が入った!!!


突然すごい勢いで竿を持っていかれそうになった!!!
やったー!!タコだーーーー!!!!
頑張ってリールを巻いた。巻いた。巻いて巻いて巻いた。

プチッ・・・・

軽くなった。。。
仕掛けも重りもなくなっていた。。。
Katzlaが言った。
「絶対にボラだ!!!」

こーなったら次は絶対にボラを釣り上げてみせる!!!

でも、しばらく来なかった。
また静かな時間になってしまった。
気付けば、素晴らしく青い空が広がっていた。
あんなに冷えていた私の体は汗をかいていた。
すごく綺麗な海だ。大きな船と小さな船。
波の音も磯の香り、そして陽の光が心地よかった。
完全にシンガーであることを忘れていた。

そして、知らぬ間に、12時間も海にいた。。。


またピクッとした。
リールを巻いた。
イワシ1匹。またかよ。。。

突然IPPEY氏が勢い良くリールを巻きだした。
男性人は女性人と違って、遠くのほうに釣り糸を投げる釣り方。
私にはタイに見えた!!
なんともうまそうに見えた!!!
「わぁーーーーー!!!!」と雄叫びを上げた!!!!
イシモチという魚だった!!!!
ずーーーっと口数が少なかったのに、
「これだから釣りはやめられないんだよなぁ〜〜〜!!!」と言った。

かまちゃんは、メバルメバルと騒いでいる私のために、
地味にメバルを狙っていた・・・

我らの雄叫びを聞いて、
あつ子のイワシには全く目もくれなかった、
釣りバカ日誌に出てくるようなおじさんが、
IPPEY氏の釣り上げた魚を見に来た。

「夜になるとこの辺はもっといい魚とれるから、まだいたほうが良いよ!!」
と自慢げに言った。
「今日は何を釣ったんですか?」とおじさんに聞いてみた。
「今日はキスとイシモチとアイナメ釣ったな。」と応えた。
聞くんじゃなかった。


イワシは将棋で言うなれば「歩」。
チェスで言うなれば「ボーン」。
早く「王」や「キング」並みの魚を釣って、
おじさんたちに「王手!!」「チェックメイト!!」と言ってみたい・・・


ビールを大漁のために大量に買い、IPPEY宅で宴会!!
私がお風呂に入っている間に、
イワシのから揚げ、イシモチの刺身、イシモチのアラで出しを取ったお味噌汁、
メバルの煮付けにサラダにねぎ味噌に・・・byほとんどかまちゃん!!
が出来ていた!!!
幸せだった!!!
幸福とはこのことだと思った!!!

次回までには、煮付けや3枚に下ろすことやマリネやカルパッチョやいろんな
魚料理を制覇し、みんながお風呂に入っている間に、あつ子が夕飯の支度をなんなく
こなせていられるようになってみたい!!!

本当に美味しかった!!!
本当に楽しかった!!!
生きてる気がした!!!
こんな贅沢なことはないと思った!!!!
一日って、24時間って、長いんだなぁ〜〜と思った!!!!


Katzla!!IPPEY氏!!かまちゃん!!ありがとう!!!!
特にかまちゃん、釣竿貸してくれてありがとう!!!
折らなくてよかったぁ〜〜〜!!!!
そして、海に落ちなくて良かったぁ〜〜〜!!!

次はいつ行こう???
私、本気でマイ釣道具そろえるから!!!
押入れのスキー用品早く捨てて、釣り道具入れるから!!!
また絶対連れてってーーーーーーー!!!!!


あつ子のポリシー
釣った魚は責任持って全部食べる!!!!




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