ああ、なんだかばかみたいに甘い話が書きたいよ。 いるか先生ー。
あー。
長年連れ添った人とついにきっぱり別れました。
ところがなんもかんじねえ。 ついに。ついにか。
これから喪失感がじわじわと押し寄せてくるのだろう。 喪い、失った。 みずからの決断だ。 自らの決断。
略したら・・・自決?
自決?・・・そんなことない。 ずるずるとひきずっていた、腐敗したあたしの贓物を切り取っただけ。 あたしの甘えとか、自意識とか、おごりとか、情けとか、薄情だとか、失礼とか、腐ってしまっていた部分を切除したのだ。 あの人はすこしも変質していなくて、むしろ新鮮に、あの時と変わらずにいただろうのに、あたしがいろんな作用によって変質しちゃったんだ。
でもそれは仕方ないよ。 どうしようもなかったんだ。
すきにしたらいいよ、とあの人はいった。 おれもすきにするよ、といった。 今ごろまくどで、仲間になぐさめられているのかな。 泣いてるなーと思うのはあたしのうぬぼれだろうか。
もう会えないんだろうか。 それはさみしいな。 でも覚悟の上だ。 失。喪。 うしなう。
切り取った部分は盲腸だったのか、肝臓だったのか、心臓だったのか。 それともうまくあたまが働かないのはそれが脳だったからか。
未熟な経験のままに、感覚で切り取ったあたしの贓物。
でも後悔したくない。 いつか修復できない後遺傷害に気付かされたとしても。
げんきでね。げんきでね。
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