++perilla++
INDEXpastwill


2003年01月17日(金) 地震。

あれからもう8年も経ったらしい。なんかそんな感じしーひんなぁ。

あたしは小学5年生だった。一人でこの部屋の二段ベットの上の段に寝てた。夢の中でなんかすごい揺れとかが起きて、変な夢みたなぁ〜とか思ったら、現実だった。ベットの向かいに置いてあるタンスが倒れ掛かってきてて、タンスの上に置いてあった使ってないスリッパとか、封印されてるぬいぐるみとかが布団の上に落ちてきてた。とりあえずぐちゃぐちゃだった。父さんは隣の部屋、母さんと妹二人は座敷で寝てて、たぶん父さんが「お〜い大丈夫かぁ。」とか言って、あたしはけっこう平然と「うん、大丈夫〜」とかって言ってた気がする。ベットの外側に、図工の時間に自分で作ったペンギンのキーホルダー掛けがあって、そこにちっちゃな懐中電灯が掛けてあって、それを取って、ライトをつけた。「ライトついたよ。ライトついたよ。」ってずっと言ってた。それからたぶん部屋を出て座敷に行って、みんなと合流。妹はまだ幼稚園の年長と年少で、寝ぼけて泣いてた。金魚一匹と、めだかを十匹くらい飼ってて、水槽が廊下にあったんだけど、落ちてそこらじゅう水浸し&砂利でぐちゃぐちゃ。結局めだかはどこにいったのか、たぶん砂利にまぎれちゃったんだろうけど、一匹も見つけられなかった。金魚は、落ちたときに飛んでいったのか、落ちてから自分で跳ねていったのか、だいぶ離れたとこにいて、しかも地震の後2時間くらいは放っておかれたのに生きてた。水槽とは別に、水草が入れてある虫かごがあって、それは中の水も無事だったから、金魚が廊下で跳ねてるのに気づいたとき、そこに入れた。確か、朝ごはんはモロヘイヤパンだった。前日か前々日の夕方、Kマートっていう近所のちっちゃいスーパーに食パンを買いに行ったらもうなくって、食パンなんだけどモロヘイヤ入りっていう妙なパンを買ってきてて、それが残ってたから。台所は、もちろんいろんなものが落ちてて、食器棚にあったはちみつだったかジャムだったかが落ちて、それらじゅうべたべただった。隣の父さんの部屋には、大きな本棚があって、父さんの仕事関係の本やら、おっきなアルバムやらがぎっしり詰めこんであって、その扉が開いて倒れて、扉が壁に突き刺さってた。5畳ほどの狭くて細長い部屋だったから、完全には倒れなかったけど、その本棚が倒れるくらい広い部屋だったら、その前で寝てた父さんは下敷きになって死んでたかもね。マンションの理事長だった斜め上に住んでるおじさんがやたら張り切ってて、なにしてたのかよくわかんないけど、とにかく走り回っていろいろしゃべって、みんなに尽くしてた。昼くらいかな、5人で車乗って、ダイエー、コープ、カイトに行った。確かダイエーでは何も買えなくて、コープではパック入りの水を買って、カイト(ホームセンターみたいなの)では電気ポットを買った。たぶんね、電気は3時間くらいで通じたんだったと思う。あと何があったかなぁ。そうそう、14・15・16日は連休で、14日か15日に父さんの友達のおっちゃんがケーキを大量に買って遊びにきたんよね。それが16日の晩にも残ってて、父さんと「腐らせたらもったいないしな。食べちゃおう☆」って食べた。翌朝こんなことが起きるとは夢にも思わずにね。


17日の記憶はこんな感じ。神戸と言っても、うちの家はかなり西のはずれで、震源地の淡路島は真正面に見えるんだけど、そんなに被害はひどくなかった。あ、あの日、東の空が不気味なくらいオレンジだったのを思い出した。あれは長田とかで火事が起きてたからなのかな。今でもわからない。震災の記憶で、一番不気味さを感じる記憶な気がする。


ざっと8年前の17日を振り返ってみた。それだけ。


京子 |MAILHomePage

My追加