スキなモノはナンですか?(振り/ハナタジ) - 2011年05月07日(土) 9組の野球部と応援団は昼休みは仲良く一緒に昼食を食べている。 場所は教室だったり屋上だったりと気分や天気によって色々だが、今日は良い天気なので屋上へ来ている。 いつもの『うまそう』のかけ声の後にもぐもぐと一心不乱にお弁当やパンをそれぞれ食べていた。 「あー、旨かった…」 弁当を食べ終わった後はクラスメイトが差し入れてくれたお菓子に手を伸ばす。 部活を頑張っていつもお腹を空かしている田島達はこうやってお菓子を貰う事が多いのだ。 お礼は試合の時に頑張ってくれれば良いよと言う優しい言葉に甘えている。 「美味しいな、三橋」 「うん、美味しい、ね」 にこにこ笑顔でぱくぱく食べている田島と三橋に良かったなと浜田も笑顔になった。 「泉も食べないと2人に全部食べられちゃうぞ」 「おー」 暖かな日差しにうとうとしていた泉もお菓子に手を伸ばした。 「なぁ、田島の好きなモノって何?」 「ふきなふぉも?」 口いっぱいに頬張っていた田島はふいに問われた浜田の質問にもごもごと聞き返す。 「お前、口いっぱいに入れ過ぎなんだよ」 別に誰も取ったりしないんだから、ゆっくり食えよと泉は言うがきっとこれは兄弟が多い為にクセになっているのだろう。 「野球ってのはなしな」 「んー…花井かな?」 野球以外にと言われた田島は少し考えてからきっぱりとそう答えた。 「え?」 ぴきーんとその場に緊張感が走る。 「田島君、花井君が、好きなんだね」 「そう、花井とする野球がイチバン楽しい!!」 三橋に聞かれてとても嬉しそうに田島は笑っている。 あ、そうかと納得しても良いのか分からない様な空気がそこにはあった。 取り合えず離れた場所で食べている他の人達には聞かれてはいないみたいなので浜田は安心する。 「…誰かに聞かれたのか?」 こそりと泉は浜田に耳打ちをした。 「そうなんだけど、これは教えられないよね」 にこにこと楽しそうに野球の話をし始めた2人に浜田はやれやれとため息をつく。 好きなモノは野球と花井、花井と一緒にする野球は大好きなんだと断言する田島に、これを知ったら花井はどんな反応をするのかなと泉と浜田の2人は思うのだった。 ...
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