短編小説部屋...まどう ゆう

 

 

バーテンダー 2(ハナタジ/未来・プロ田島編) - 2011年03月11日(金)

田島はあの夜に出会った自分の救世主を探していた。

酷く酔っていた自分を優しい笑顔で迎えてくれたバーテンダーにまた会いたかったのだ。

しかし、田島はどうやってあのバーに辿り着いたのか全く覚えていなかった。


ふわふわの柔らかそうな髪の毛と同じで色素の薄いグレーかかった綺麗な瞳。

帰る時に扉まで見送ってくれた彼は自分よりも背が高く、さり気なく腰へと回された手は酔って少しふらふらになっていた身体をしっかり支えてくれた。

この人には甘えて良いんだと末っ子気質の自分は一瞬で見抜いてしまった。


もしかしたら一目惚れだったのかも知れない。


彼が自分の事を知っているとも分からないのに、みっともない所は見せられないと思った。

そんな思いが切っ掛けになって、スランプから脱せられたんだと田島は感じていた。

だから、また会ってありがとうと伝えたかったのだ。


バーの名前を覚えていれば早かったのだが、入口でバーの名前を見たのかも覚えていない。

辛うじて帰り際に聞いたバーテンダーの名前だけはしっかり覚えていた。

親しい記者さんにもし分かったら教えてと声をかけておいたら、調べてくれた様で数日でバーの場所を知る事が出来た。

バーに再び来るまでは違ってたらどうしようかと思っていたのだが、入口に着いた時にここだと分かって調べてくれた記者さんに感謝した。


あの人にまた会える、ありがとうって伝える事が出来る。


心に沸き上がる気持ちを抑えながらバーのドアを開くと、バーカウンターの中には以前と同じ様に笑顔を浮かべたバーテンダーが田島を優しく迎え入れてくれるのだった。


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途中まで書き上げていたので、先にバーテンダーの続きをUPしました。

次はハナベのバレンタインを何とかしたいです…




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