短編小説部屋...まどう ゆう

 

 

優しい背中。2(振り/ハナタジ風味?) - 2010年12月04日(土)

野球部の部員達は食事は集中して食べる様にしている。良く噛んで食べてその後の残り時間はぐっすりと眠るのだ。

しかし、こうやって友達同士で食べていれば少しは話をする。

田島はふと気になっていた事を聞いてみる事にした。

「なぁ、三橋や泉は花井の背中を見て抱きつきたいとか思わない?」

別に花井の背中、限定じゃなくって浜田の背中とかでも良いんだけどと田島が続けると微妙な表情をされる。

「…花井に抱きつくなって怒られたの?」

「それはいつもなんだけど…」

あ、いつもなのねと浜田は苦笑を浮かべる。

「三橋は阿部の背中を見て、抱きつきたいとか思ったりしねぇの?」

「あ、阿部君、の??」

突然、阿部を名指しで問われた三橋は急には答えられなさそうだ。

「阿部はスキンシップとか好きそうには見えねぇけど?」

それにキャラじゃねぇだろと泉はきっぱりと言い切った。

「…花井も好きじゃねぇのかなぁ?」

だからオレが抱きつくといつも怒るのかもと田島はちょっと落ち込んでしまったのか声が寂しそうな感じになる。

「好きか嫌いかは分からないけど、花井は危ないって思ってるから怒るんじゃねぇの?」

だって『危ねぇだろ田島』って怒ってるだろうと泉はいつもの2人のやり取りを思い出してそう告げた。


廊下の端でも花井を見かけると田島は全速力で駆け寄って背中に抱きついていた。

そうすると花井は驚きの声を上げた後に危ないだろうといつも田島を叱るのだ。

何度、叱られても田島は花井を見かけると抱きつきたくなってしまう。

こんな気持ちは初めてで、三橋達もそう思ったりしないのか田島は気になっていたのだ。


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もうちょっと続きます。














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