あなたがいるだけで(カカテン) - 2007年10月10日(水) しんと静まりかえった闇の中。 足下には自分が倒した敵が何人も転がっている。 任務が終了したと同時にテンゾウは何とも言えない孤独を感じてしまっていた。 まるで世界に生きているのは自分一人だけの様でそれが無性に寂しさを齎している。 「テーンゾ!」 一人立ち尽くしていたテンゾウはその場にそぐわない明るい声と共に軽く後頭部を叩かれた。 「…カカシ先輩」 テンゾウの後ろには別の場所で任務を遂行していたカカシの姿があった。 「何、ぼーっとしてるの」 カカシはつけていた面を頭の上へと押し上げてにやりと笑う。 あっと言う間にテンゾウは現実世界に呼び戻された。 「火影様に報告するまで任務は終了したとは言えないんだーよ」 「先輩にそんな事を言われる時がくるとは思ってもいませんでしたよ」 カカシとツーマンセルで組む時は報告よろしくねと任される事が多かった テンゾウはため息と共にそう答える。 「先輩の方も終了ですか?」 「終わったから様子を見に来たんだけど、テンゾウと一緒だと仕事が早く 終わるから良いよねー」 それじゃ、帰ろうかとカカシはテンゾウを促した。 暗部の任務は闇に紛れて行う事が多いのに前を行くカカシの銀髪はそんな闇の中でもキラキラと輝いている。 それはまるで自分を導いてくれる光の様だとテンゾウはふと思う。 あなたが側にいるだけで私の住む世界が変わるんです… ...
|
|