短編小説部屋...まどう ゆう

 

 

大好きなヒト(カカシ班・サクラ視点) - 2007年10月01日(月)

本日の七班の任務は草むしりだった。

いつもならば文句ぶつくさと言いながら任務をこなすナルトは
黙々と草むしりをしている。

それもその筈、今日の任務での上忍師はカカシではなかった。

七班での任務が何回か行われ、慣れてきた頃からカカシに
上忍としての単独任務が入ってくる様になった。

そんな時はアスマや紅たちの班と合同で任務となる事もあったが、
今回の様に他の上忍がついている事も度々だった。

しかし指導されるというよりも監視されている感じで、いつもよりも
集中して早めに終わらせようとナルトたちは黙って作業を続ける。


『サクラ、俺がいない時に何かあった時は頼むよ』


アスマたち以外の上忍師が担当になった時の様子が何だか変だと
感じたサクラがその事をカカシに伝えた事があった。

何かあったらサクラが信用がおける上忍に連絡する様にとカカシは
真剣な顔で自分に告げた。

サクラはそれ以上何も聞かなかったが、ナルトに何か関係があるの
ではないかと薄々気付いていた。


―ナルトに辛くあたる里の大人たち。

昔程ではなくなったが、時々そんな雰囲気や視線を感じる事があった。
それを甘んじて受けている様なナルトがサクラにはとても悲しかった。

何も言わないがきっとサスケもそうなのだろう。

カカシがいない時はナルトとケンカもせずに任務を早めに終わらせよう
と動いている。

「…カカシ先生、早く帰ってこないかなぁ」

ぼそりと呟かれたナルトの言葉はとても淋しそうな響きを持っていた。

「そうね、早く帰ってくると良いわね」

普段は飄々としているが、穏やかで優しい目で自分達を見守ってくれて
いる。

そんなカカシの事が皆、大好きなのだ。


...



 

 

 

 

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