singersong professor KMの日記

2011年02月13日(日) 老人介護施設

 10日〜12日にかけて、広島へインタビューなどに出かけた。立命館大学医療経営研究センターの仕事である。広島にある,先進的な老人保健介護関係組織「あと会」へのインタビュー並びにそこでの医療経営講座である。またこの企画に組み込まれている施設見学も行なった。この歳になってくると、こういうところに、かなりの切実さで視察することができる。自分の老後を身近に感じる。

 実質トップの常務理事さんのお話は,すとんと胸に落ちる。老人が介護施設で、6人部屋とかで亡くなった。家族に看取られるわけでもなく,いわば無縁仏になられるなど、あまりにも悲しい。そんなところではない,終の棲家を作りたい,そういう思いで、これら施設を作ってこられた。そういう「思い」には共感できる。確かに立派な施設であった。しかもケアのシステムがよくできている。コンタクトマン制度など実によくできている。もっとも、この施設・組織・システムは日本の最先端であって、こんなにがんばらなくても,入所待ち、待機がいくらでもいるという現状が、業界のレベルアップが進まない原因のようだ。当然こんな最先端の施設・組織だから、ここでも300人の待機者がいるとのことだった。いろいろと考えさせられる視察であった。


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