先週金曜日会議,そして土曜日教授会,終了後大急ぎで南草津での学生コンパ,そして合宿で,日曜日はBKCで学生指導という具合に,よく土日に仕事が入る。木津川計先生曰く「忙しい」とは,立心偏つまり心に亡と書く。だから,心が亡ぶ。忙しいと心が亡ぶ。こう言われていたのを思い出す。だから,心が亡ばないように,金曜日夜に,わざわざ大阪へ出かけ,天満天神繁昌亭で落語を楽しんだ。夜の席は昼と違ってすいていることもあるようだ。その日がそうだった。それだけ,演者とは近く感ずる。
なぜ出かけたのかというと,当日は「幻の」落語家桂小文吾師が出演していたからだ。京都出身で落語修行ののち,ある事情から山陰に移り,落語をやめていたけれど,最近再開し,特に山陰で活動しているが,去年1度大阪で話し,今年も繁昌亭に出演されたわけだ。
実は,私が初めて落語の実演を見たのが,若かりし小文吾師であった。小学校の作法室という和室で行われた落語会で初めて落語の実演に触れたのだった。それで,是非とも行こうという気になったわけだ。小文吾師は73歳とかで,お元気そうであった。珍しい話を聞くことができた。これで,心も亡ばずにすむだろう。
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