暑い中を動き回っている。土曜日は奈良の王寺町で商工会から頼まれてお話しに行った。ちょっとしか歩いていないのだけれど，少し歩いただけで汗だく。帰りは大阪廻りで帰ったが，天王寺の駅や大阪駅へ降り立つと，奈良・王寺より暑いのを体が敏感に感じた。

　日曜日は東京・金融庁へ行ったが，日曜日で何時もの入り口から入れないので，入り口を探してぐるっと回っているうちに，汗が噴き出す。体を冷ましてからでないと仕事にならない。

　そういえば，今日月曜日の雑誌「ダイヤモンド」の広告で「解雇解禁・タダ乗り正社員をクビにせよ」という記事が出ていた。これを「物騒」というか「当然」というか，出るべくして出てきた議論だと思って受け止めた。

　「正論」（少し口幅ったいが）を言えば，同一労働同一賃金となる必要があるのだろう。正社員だけが高い給料を貰い，派遣社員など非正規雇用の労働者の賃金が異常に低いのが日本の実情だから，そういう議論が出てくるのだろう。そう理解すれば「当然」とも思える。

　ただし，社会保障のような制度的インフラが不十分だと不安をあおるだけのまずい結果になる。この不安心理が今日の需要減退，そして不況の原因であるだけに，何ともまずいことになる。そういう意味では，バランスのよい議論を望みたい。