朝青龍引退報道をみていて,つくづく,相撲協会と親方衆の頼りなさに嫌気がさした。貴乃花が理事に当選したことには期待が持てるが,他の親方衆はどうだろう。中枢部がどうなっているのだろう。一番は高砂親方の無様さだ。
根元に,親方株問題があるのは明らかだ。親方株が私有財産,それも相当高価であるということだ。一旦それを手に入れたら,定年まで安楽に過ごせる。だからこそ,高値が付く。財団法人日本相撲協会の運営が,私有財産権に基づいた権力によって行われている。株主のように,その権利が自由に売買されるのであれば,自浄能力も期待できるが,親方株の売買は閉鎖的な取引条件で売買される。力士出身でないと買えない。また譲る人の気に入られないと買えない。
日本相撲協会は「公益財団法人」だから,親方は公益意識を持っている必要がある。親方株が私有財産だから,何でも許される,と思うのは間違いである。以前から,その問題には気づかれていて,元佐田の山の,前の出羽海親方は親方株を協会が買い取って,協会のものにしようとしたけれど,できなかったと言われている。
実は,株式会社ですら,一定の公益性があることは,よく知られている。日本では古くから,株式会社財団説(営利財団ではあるが),株式債権説したがって共益権の公益性の主張,社員権説を取っていても大隅博士のような社会性の主張などに見られるように,会社を公益的存在と見る説が根強かった。まして,公益財団法人たる相撲協会が私益追求の集団によって運営されるのは矛盾である。こういう根元から今回の問題を見ておく必要があると思う。
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