singersong professor KMの日記

2009年10月12日(月) 松村通信第71号

 久しぶりに「松村通信」を書きました。第71号です。松村研究室HPのメニューの「松村通信」をクリックしてダウンロードしてお読み頂きたい。これは不定期刊行で,最近は間遠くなっていますが,第1号は1998年1月18日付となっている。もう10年あまり続けていることになる。「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」と言われた時代から,バブル崩壊で没落し始めた日本経済を眺めながら,いたたまれなくなって,書き始めたのだった。10年たっても,改善の兆しが見えない。燭光は今年の政権交代くらいだ。これもまだ成果は出ていない。

 ここの所,日経で「自民党半世紀」という記事が掲載されている。今日のその記事の終わりの方に書いてあったが,「官僚機構が自民党一党優位制に依拠して中央集権的行政システムを温存し,自民党も中央集権的官僚システムに依存して既得権益を維持」してきたが,「このような相互依存のビジネスモデルは経済成長の時代には一定の有効性を持っていたが,すでに時代遅れとなり,非効率な補助金や天下りを温存するマイナス面に国民の厳しい視線が注がれるようになった。2009年総選挙の結果,……本格的な改革は民主党政権の手に託された。」

 あまりにも慣れ親しんでしまうと気づかないことがいっぱいある。政権交代で,ようやく常識だと思われていたことが,非常識だったのに気づかされたことが多いのではないか。そういった常識の怖さを今知らされているが,今回の「松村通信」で紹介した,水村美苗「日本語が亡びるとき−英語の世紀の中で」筑摩書房,2008年,もそういう意味で常識の怖さを思い知らせてくれる。一読を薦めたい。


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