singersong professor KMの日記

2007年08月17日(金) 株価暴落

 下記記事に見るように,株価が続落している。きっかけはアメリカのサブプライムローンを組み込んだファンドへ投資した欧米金融機関への不安であった。最近の金融工学の発展により,リスクを回避できるというふれこみの商品開発が進んでいる。しかし,リスクの異常値を切り捨てて計算しただけで,その異常値が生じたらひとたまりもない。このことは,最近の財務管理学会での証券会社の人による報告で聞いた所だ。それが現実になったわけだ。そういう危険があることを肌で感じておられたからこその報告であったのだろう。こういう実務に携わっておられる人の話は,だから,聞き逃してはならないと思う。

 デリバティブズ(派生商品)は原資産から派生した,仕組まれた商品だから,原資産が全面的に問題化すれば,きわめて複雑な形でリスクが拡大する。リスク分散と言うことは,リスクをかぶる人の範囲が拡がっただけで,リスクそのものはなくならない。金融工学の発展に惑わされる「プロ」が多いようだ。先だっての証券会社の人の学会発表でも,紙と鉛筆で考えていた時代の「感性」が失われてはいないかとの警告がされていた。まさにその通りになっているよう思う。決して教科書からはそれはわからない。現場の人の話を聞かなければならないと思う。私の所属する学会は,そういう現場の人の話が聞ける。またそういう学会にこそ私は参加するようにしている。そうでない学会にも所属しているが,そういう学会からはどうしても足が遠のく。

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<東証>午前の終値は376円10銭安 9カ月ぶりの安値
8月17日12時11分配信 毎日新聞

 17日の東京株式市場は幅広い銘柄が売られた。日経平均株価の午前の終値は前日終値比376円10銭安の1万5772円39銭で9カ月ぶりの安値。一方、東京円相場は一時、前日午後5時比3円26銭円高・ドル安の1ドル=112円80銭前後と、1年2カ月ぶりの円高水準をつけた。円は対ユーロでも大幅続伸している。


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