singersong professor KMの日記

2006年09月21日(木) タイのクーデターに思う

 タイでクーデターの記事。日経記事を読んでいると「首相は民主主義をゆがめ,反対派は民主主義ごと首相を葬り去ろうとした」というピチット准教授を紹介してクーデターの本質を規定しようとしている。他方でタイにはもともと「独裁的温情主義政治」の伝統があるとも紹介している。ニュースなどを見ていると国民が軍隊に花束を渡している光景が見られたが,そういうことかと理解できた。同記事はまた,タイで法治の原則が揺らいだことを懸念していた。

 それにしても日本でも庶民感情として「独裁的温情主義政治」を迎える風潮がありそうだ。それにしても問題はどういう政治が行われるかにあると思う。形式と内容でいえば,どんな形式で政権を握るかであり,法治が良いに決まっている。しかし法治だから良い政治が行われるという保証はない。ところが多くの場合,形式が良ければ内容も良いように錯覚するようだ。今回の報道を見ているとクーデターという形式だけからすべて悪と考えているように思う。今回のクーデターの目的も良いとは思えないが,その後どうなっていくのか関心を持ち続けたい。また,そういう地道な報道に期待したい。


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