singersong professor KMの日記

2006年06月27日(火) 構造改革批判再論

 先週末は,何かと忙しかった。23日(金)東京出張で,「いちよし経済研究所」での勉強会報告を行った。なにせ,往きの新幹線の中でもパワーポイント作成という有様だった。それに,この報告の準備で遅れていた「総合基礎経営学」改訂版用の原稿をその後急ぎ書いていたので,時間がすぐに経った。おまけに,プリンタが故障(給紙カートリッジの不具合)した。もっとも昨26日に生協の方が直してくれたので事なきを得たが。26日の月曜日もそう言う原稿や,専門演習とその後の学習会に時間をとられた。それで,日記もしばらく書けなかった。

 この間書きたいこともたまった。一つ。経済学部O先生から紹介された本を読んだのだが,その一つを紹介したい。菊池英博「増税が日本を破壊する」(ダイヤモンド社)というのがそれだ。日頃私の考えていたことを代弁してくれている。もちろんそれ以上だ。「財政再建」「構造改革」路線の嘘を告発するものだ。読んでいて,改めてむかつく。現在の政府のやり方に疑問を持っていたが,この告発本ですっきりした,と行きたいものだが,逆に,改めて腹が立って,むかむかしてしまう。詳細はこの本を読んでもらうよりほかないが,小泉「改革」がいかに日本人を苦しめ,日本を破壊に導いているかが説得的に展開されている。私がかねて考えていたとおりであるが,それが説得的に展開されている。

 実は,26日日経朝刊でも「経営の視点・株主総会は誰のもの?」というのが掲載されていたが,これにも腹が立った。株主の権利主張はそれはそれでよいとしても,株主総会日が集中していて,「まじめにすべての議案に目を通すのは不可能」(英系投資顧問会社幹部)との声は多い,と紹介されていた。あるいはまた「例年,総会シーズンになると議決権を行使する側は悲鳴を上げる。ピーク時には担当者が紙の山に埋もれながら,一日あたり数百もの議案について賛否を判定する羽目になる。」とも書かれていた。担当者には気の毒だが,株主の権利もさることながら,株主には義務もあるはずだ。資金を委託されているから年金加入者などに対する義務があるのは当然としても,企業に対しては株主である限り,株主としての義務もあるはずである。とりわけ大口の株主であれば,群小の株主に対しても,経営者同様の責任をある程度負うはずだと思う。大株主の責任である。泣き言を言っている場合ではない。つまり,そういう投資戦略をとったのだから,それに応じた対策を講じるべきではないのだろうか。

 村上ファンドの場合もそうだったが,株主の権利は声高に主張されたが,義務が忘れられているのではないか。村上ファンドの場合は大株主として,経営者同様に,群小株主に対して義務を負うはずであった。ところがそれら株主の権利を踏みにじって自分だけ儲けたのではなかったか。

 ま,いろいろ思うところもあるが,次の機会に書きたいと思う。


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