singersong professor KMの日記

2005年12月21日(水) 耐震強度偽装事件関係者の哀しい出自

 昨日、耐震強度偽装事件一斉捜索が入り、昨日今日とあちこちで取り上げている。この事件に関連して、家族にも話したのだが、関係者はどうみてもエリートではない。底辺からはい上がってきた人たちだ。姉歯氏は母子家庭で工業高校を出てから苦労して1級建築士を取ったという。小嶋氏も高校卒業後転々として今日に至っているという。黒幕といわれている内河氏といえども、関西の私立K大学の、それも短期大学部出身だという。営々として、ようやく今日の地位を築き上げてきた人たちばかりだ。

 今回の事件は下層から上り詰めてきた人たちにありがちな、がむしゃらさが、悪い方向に出てしまった典型例に思える。育ちの良い人は人を押しのけてでも何かをしようとはしないことが多い。その中でも良いケースでは、エリート意識から社会に善をなそうとする。下層から上り詰めてきた人たちの場合、かなりヤバイこともしがちである。政治家でもそうである。かつての田中角栄などという人は、そういう成り上がりの典型で、最後はロッキード事件で起訴され、それでも権力を拡大していった。

 自由社会だから、確かに社会に流動性はあるが、下層からのぼるには一筋縄ではいかない。努力、幸運、が必要だが、時には、人をけ落とす必要もある。人に嫌われることもある。それが行き過ぎると、今回のようなことになる。ある意味で「哀れな人たち」である。私なども、下層から出てきているので、よくわかる。私の場合、人を押しのけるということが苦手で、自分の出来ることだけをしてきた。けれども、下層からはい上がってきた人を私は結構知っている。多かれ少なかれ癖がある。理解は出来るが好きにはなれない。だから今回の事件などを見ていて、当然好きにはなれないが、哀れを感じてしまう。


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