singersong professor KMの日記

2005年12月19日(月) 公を利する精神

 今年の冬は寒い。ここ数日雪がよく降る。で電車が遅延する。今日も、嵯峨野線、びわこ線とも遅延した。でも別に困らない。車中読書すればよいからだ。「日経ビジネス」最新号(12月19日号)を読んだ。そこにまた、興味深い記事があった。

 伊藤忠商事会長丹羽宇一郎氏「国を滅ぼす「もう1つの感染症」」というのがそれだ。企業が失敗する条件が3つあるという。「保守」「思い上がり」「自己満足」だという。保守は保身と言い換えても良いという。どの要素にも底流に「私利」の心があるという。全くその通りだと実感する。

 逆に成功する条件は「顧客」「競争」「変革」の3つだという。底流にあるのは、自分以外の他者、つまり「公」を利する精神であるという。全く同感だ。

 丹羽氏はまたいう。「今夏の衆議院選挙以降、国会の論戦はすっかり静かになった。
 本質的な議論は置き去りにされ、検証なきままに物事が既成事実化されていく。本来は、国民が安心して暮らせる国を作るため、公的機関の運営を効率化することが目的のはずなのに、何でもかんでも「民営化」と「小さな政府」に帰結させる。結果として、実態は何も変わらず、組織の名前をつけ替えるだけの民営化が横行する。」

 そして「異を唱えた者には理由のいかんを問わず、「守旧派」のレッテルを貼り、排除の対象と見なしていく。恐ろしいのは、その傾向にメディアも国民も慣れてしまったことだ。」

 「日本中で倫理のタガが外れようとしている今、あらゆる組織のリーダーの自戒と、国民全員の「異を唱える勇気」がきわめて重要になってきている。」

 私が最近言ってきていることと全く同じだ。同憂の士があるということだけでも心楽しい。


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