日経に昨日から3回にわたり連載されている「監査不信・カネボウ粉飾の衝撃」で,昨日の記事では,「会計ビッグバンと金融健全化。日本経済再生に向けた改革が、カネボウと足利銀で問題を表面化させる下地を作った。かつては見過ごされたこともあった連結外しや、甘い基準による繰り延べ税金資産の計上はもう認められない。しかし一部の経営者や会計士の意識改革は追いつかなかった。」などと書いてある。
確かに粉飾はよくない。しかし実際の所,「一罰百戒」の嫌いがないわけではない。繰延税金資産など当局も黙認してきたのではなかったか。にもかかわらず,破綻したら責任追及となる。このあたりについては割り切れないものが残る。
最近の商法改正などを見ていても,自由化がますます進んでいる。そこで民間である監査人に公明性を担保せよといっても,日本のこれまでの土壌からすれば,なかなか困難だと思う。この先まだまだこのような「不祥事」は続くと覚悟しておいたほうがよい。そのときに取り締まられる当事者になっていたくはない,というのがせいぜいのところかも知れない。
つまり,自由化はそういう暴走を一方で可能にしておいて,問題が発生してから取り締まるというものになるのだろう。アメリカのように一度失敗しても再起しやすい社会ならよいが,日本のように再起困難な社会では,「不祥事」の当事者になったら,立ち直りが困難だ。われわれの大学の出身者の層が,そういう「しっぽ切り」の対象になりそうで怖い。
閑話休題。
明日東京駅前の新光証券様に表敬訪問することになっている。明後日は東証見学会で学生を引率する。いつもながらのばたばたで,ようやく今日になってチケットを受け取るなど,あわただしく準備をしている始末。出張の際は,いつもこんな具合で,前日になってばたばたすることが多い。誰でもそうだろうか。
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