日本企業に限らず,官庁もそうだが,しばしば総花的予算を組む。合理的に考えれば,戦略的部門に資源を集中した方がよいに決まっている。それがどういうわけだか,しばしば,総花的な予算が組まれたりする。なぜだろう。
そう考えていて,ふと気が付いたのは,われわれの大学でも同じ事をしている。総花的であれもこれもやる。法人全体としての方向性が見えない。要は戦略性がないわけだ。そのくせ成長すれば,経営者のステータスは上がるから,何にでも手を出す。高度成長期の日本企業がそうだったことは間違いない。
環境が厳しくなれば,それは出来ない。戦略性,まさに「選択と集中」が必要になる。しかしそれは,よほどのポリシー(フィロソフィ)とリーダーシップがないと出来ない話だ。今日本企業が直面しているのは,まさにこういう問題だと思う。だが,大学とて,いずれそうなるに違いない。それを見越して「経営理念」を確立しておくことが必要だと思う。まずは,「建学の精神」に立ち返ることが必要なのだろう。この点は,先だってのA氏へのインタビューで痛感させられたことだ。
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