| 2005年05月03日(火) |
JR西日本の事故対応 |
JR西日本のリスク・マネジメントはなっていない。事故対応をめぐって,発表が二転三転する。ある種の日本企業の悪い面を典型的に示している。事故原因をめぐっての迷走もそうだが,今回は運転再開をめぐっての発表が揺れ動いている。
当初,連休明けに運転再開予定といっていたのが,北側大臣の鶴の一声で,新型ATS取り付け後に運転再開となった。事故原因の最大のものはスピードの出しすぎ,それと列車ダイヤも「過密」にあるというのがほぼ確定しつつある。とすれば,これに対してどうするかというのがないまま,運転再開だけ先行するということに危惧を抱くのは当然だ。
対応策を示さぬまま,運転再開だけを発表するという手際の悪さ。一体誰が決定しているのだろうかと疑わせる。想像するところ,担当者がトップの喜ぶ対応策として早期運転再開を考えたのではないか。組織内部の論理で運転再開を急いだのではなかろうか。利用者の納得のいく対策を講じての運転再開を,なぜ考えなかったのか。対応を誤らなければ早期運転再開も可能だったと思う。暫定ダイヤ・暫定的な運転士の二人乗車などの対応が考えられたはずだ。しかしそれにはトップの判断を要する。トップは何も判断しないで,担当者が「対応策付きの運転再開」を決められるはずがない。で,結局大臣の鶴の一声で,新型ATS設置まで運転再開が出来なくなった。1日何千万円という,運休にともなう損失が続く。JR西日本は,どうしてこうも,臨機の対応が出来ないのだろうか。
|