下記のような記事を発見した。どうかしている,としか言いようがない。どうなっているのでしょう。
それともう一つ共通1次で来年より英語のリスニングで使い捨てICプレーヤーで12億円も無駄遣いをするという話しも見つけました。2番目の引用がそれです。
(1番目の引用) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− センター試験 内容、ネット書き込み 英語・国語 開始8時間前に
十六日に終了した大学入試センター試験で、英語、国語の問題にかかわる内容が、試験開始前にインターネットの掲示板に相次いで書き込まれていたことが十七日、分かった。いずれも試験当日の未明に書き込まれ、問題内容を知り得る立場の関係者が“流出”させた可能性が高い。今回の試験では、「国語I」で現行教科書に掲載された文章が出題される前代未聞のミスも発生。文部科学省は、事実関係の解明などを試験を実施した大学入試センター(東京・目黒)に指示した。 問題の書き込みは、インターネットの巨大掲示板群「2ちゃんねる」にあった。十五日午前一時すぎ、「パットの弟のケヴィンです」という表題でスレッド(掲示板)が作られ、「ヘローマイネムイズケヴィン」などと書き込まれていた。 約八時間後の午前九時半に始まった外国語「英語」の第六問に、「ケヴィン」を主人公とする長文が出題された。配点は二百点満点中四十五点で「パット」は、過去のセンター試験の英語の長文に登場した人物という。 国語への書き込みは、試験二日目の十六日午前一時前に、英語の問題流出の疑惑を論じるスレッドで、唐突に「小説は遠藤周作です」と書き込まれた。国語の試験は同日午前九時半に始まり、「国語I・国語II」で遠藤周作さんの『肉親再会』が出題された。 試験後、「2ちゃんねる」の掲示板上では「ケビンほんとに出たよ」「問題流出か?」と騒然となり、出題への批判が相次いだ。 センター側は、掲示板への書き込みを確認したが「漏洩(ろうえい)はありえない。偶然としか考えられない」と文科省に報告したものの、同省では事実関係をさらに調べるよう指示した。 ◇ 《2ちゃんねる》 国内最大級のインターネット上の電子掲示板群で平成11年5月開設。ニュースや趣味など話題別に「スレッド」と呼ばれる掲示板を作り、アクセスした人が匿名で情報や意見、感想を書き込める。特定の個人や企業への中傷もあり、裁判となったケースもある。 (産経新聞) - 1月18日2時47分更新
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 閑話休題
こういう無駄遣い。一体誰が儲けるのかと思ってしまいました。そういううがった見方しかできません。
(2番目の引用) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「11月6日付の朝日新聞が、大学入試センター試験の英語リスニング・テストについて伝えている。それによれば、2006年度から導入されるこのテストでは、受験生一人ひとりにヘッドフォンつきの専用の再生機をあたえて、試験をするという。この再生機は使い捨てで一回しか再生できず、その価格は一台2,000円、受験生を60万人と見積もると、費用総額は12億円余りになる。
なんという無駄な発想! と読みながら腹が立ってきた。 じつは、センター入試の英語にリスニング・テストが導入されるということは以前から知っていた。1999年の冬、全国の大学入試担当者を東京に集めて説明会があったとき、近い将来、リスニングの試験をする予定であることが入試センターから告知されていた。 じつは、この話は各大学の入試担当者にとっては頭の痛い問題であり、とくにテスト音声をどのようにして試験会場に流すかが一番の問題だった。そこで、最初に大学入試センターが提案してきたのが、放送設備の充実した高校を試験会場にするという案だった。
この案がどうして崩れたのかは判らない。判らないこれど、大体の想像はつく。おそらく高校側の強硬な反対にあったのだろう。 センター入試は受験生にとっても大変だろうけれど、それを運営する側(つまり試験会場になっている大学)にとってはとても骨の折れることであり、この入試は大学の一般入試よりもはるかに気を使うものである。というのは、センター入試は数十万の受験生を対象にして全国一斉に行うものであり、その数十万の受験生に平等な受験環境を与えなければならないわけで(実際、入試マニュアルには詳細な注意書きがある)、これが一番の苦労なのだ。北の受験会場では雪が降るし、都会の会場では交通機関に事故があるかもしれない。そんな状況を乗り越えて、全国一律を実現するのは並大抵の苦労ではないことは身にしみて判っている。だから、高校側が反対しようとする気持ちはよく解る。
しかし、それにしても、だ。もし、受験生のリスニング能力を判定したいのなら、使い捨ての機械に12億円も使わなくてもいいだろう。これは毎年のことだから、10年で120億円になる。これを無駄遣いと考えない感覚を疑う。素人のぼくでも別の方法がすぐに思い浮かぶわけであり。 ぼくならTOEFL、もしくはTOEICを利用する。この試験の点数を流用することを考える。そうすれば毎年、12億円の無駄金を使わなくてすむではないか。こんな簡単なことをどうして文部科学省が決意しないのか、それがなによりも解せないわけだ。
想像するに、かれら文部官僚がこのような決定ができない理由はふたつあると思う。ひとつは、全国一律におこなう学力試験に民間の試験制度を利用するのは以ての外だという官尊民卑の発想。もうひとつは、民間の試験を受ける際の受験料を多数の高校生(そのなかには経済的に貧しい高校生もいるという理由から)に支払わせるのは平等の原則に反するという、お節介な平等主義だろう。 しかし、考えてみれば、TOEIC、TOEFLの500点は世界に通用するけれど、センター入試のリスニングで獲得した15点はまったく世界的には無意味な点数であり、とすれば、民間の評定の方がずっと世界基準であることを官僚たちは見過ごしている。 そして、お節介な平等主義だけれど、考えてみれば受験生は大学卒の資格が欲しくて大学を受験するわけで、いわば自己利益を目当てにして大学を受験するわけであり、だとしたら、わずか数千円の受験料は自己負担するのが当然だろうとぼくなどは考える。今どきの若者にとって数千円の金額など、無意味に使っている携帯電話代にも及ばないわけであり、それくらいの苦労(本当は苦労にもならないはずだ。というのは、やる気さえあれば高校生がバイトで月数万円を稼ぐことは容易なことだから)をして受験するのは当然のことではないか。
とにもかくにも、こういう国なのだ。知恵を働かせることよりも、苦労をしないことを選ぶ。人びとは「保護」という名の下に国家に依存し、国家の方もそれこそが国家の存在理由だと思いこんでいる。そのために無駄な税金をつぎ込むことに何の抵抗もない。 この使い捨ての再生装置は無駄に作られる高速道路とおなじ構造をもっており、そして、これで問題が解決したと考える発想は、利権絡みの業界団体=自民党や「平等・人権」を標榜して国家に依存しようとする革新団体=共産党の発想とおなじ種類のものである。 12億円のテープレコーダーが無駄ならば、保護主義の官僚も物取り主義の保守も革新も無駄なのだ、この国にとっては。 (2003年 11月 12日)」(http://www.andrew.ac.jp/sociology/teachers/harada/profile/coffee72.html)
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