大学の駐車場の片隅に,何か建物が建っている。数日前,気付いて,何だろうと思い,事務室で聞いた。アクトなんたらと銘打った音楽練習場だそうだ。うるさいので離れたところに建てたそうだ。大学はどんどん新しい建物が建つ。それも,今回のように,知らぬ間に建っていたりする。日本の都市と同じように,無秩序に開発されていく。
基本設計なしに,どんどん建てていく。どうやら日本人はグランド・デザインを描いて,それにもとづいて事業をしていくというのを苦手にしているようだ。都市開発を見ればそれは一目瞭然。家が建て込んでから,道路を造るなどというのは,よく見る光景だ。都市そのものが個別利害の集積でしかない。
役所でも,よく言うように,省益あって国益なし,局益あって省益なし,で,バラバラな行政が行われる。国土交通省が道路を造り,農林水産省もある局が農道名目で,別の局が林道名目で道路を造る。だからばらばら。同じ事は,この大学にも言える。各部署がばらばらにトップに具申して事業を進める。統括部局がない。だから,トップが細かいことを知るはずもなく,バラバラでことが進む。
で,いつも言うように,単年度主義。これも官庁と同じ。これでよく保っているものだと思わされる。無駄といえば無駄。ゆとりといえばゆとり。
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