singersong professor KMの日記

2003年09月04日(木) 貸しはがし

 「松村通信」第51号でも紹介した,杉田望「貸しはがし 資金回収」(講談社)は大変よくできた小説だと思う。最近私が考えていたことを小説としてうまく表現してくれている。小泉改革なるものがいかなるものか。竹中大臣が,結局の所,アメリカの金融グループに日本を投げ売りしている,こういうことが小説として書かれている。

 ケーガン「ネオコンの論理」(光文社)でも,結局,アメリカは力の論理でねじ伏せようとしているのを,ありのままに語っている。ケーガンはネオコンの,したがってブッシュ大統領の理論的なブレーンだから,彼の語ることは聞いておくべきだ。今や欧米はない。アメリカはアメリカだというわけである。まして,日米など念頭にないのだろう。それが今のアメリカの政権の考え方だ。

 アメリカは国益を前面に出して,アメリカの利益のために日本に要求してくる。金を出せ,アメリカ資本のもうけ口を確保しようと言うわけだ。これに応えているのが今の政権だろう。日本安売り,日本たたき売り,だ。

 それで苦しむのが日本の中小企業だというのが,杉田小説の言いたいところだ。アメリカの軍事力に日本が対抗できるわけがない。是々非々でおつきあいしなければならないだろう。けれども自己主張しておかないと,とんでもないことになりそうだ。

 ここ数日の報道を見ていると,いわゆる「政局」になってと喜々としている政治家先生たちの姿が見える。小泉さんは「政局」が好きらしい。権力をもてあそんでいるとしか思えない。彼らの権力に伴う,責任意識が欠如している。国民に対する,ぞっとするような責任を感じて貰わねばなるまい。そんな責任を感じて行動しているように見えない。腹立たしい限りだ。


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