| 2003年07月25日(金) |
出版作業で気付いたこと |
今秋出版予定の書物の準備作業で超多忙。編集者の都合で仕事が短期決戦になった(ま,忙しい我が身としても短期決戦の方がよいのかも知れないが)。なにせ,図表が多い。そこへもってきて,先方はマック,マッキントッシュ。こちらはウィンドウズ。
そこで問題が起こる。しかも,先方のデザイナーはオフィスなどとは無関係のようで,エクセルで作った図表を,画像処理したものが欲しいという。こちらはてっきり,エクセル図表を送っておけば,あとは適当に処理して貰えると思っていたのだが,どうも違った。しかも,epsファイルで欲しいとのこと。
これがなかなか面倒な作業となった。まず,エクセルの図表を,印刷プレビューで見て,これをプリントスクリーンでコピー。これをフォトショップ・エレメンツ(たまたまスキャナーか何かの附属でついていたものだが)で新規作成で開いておいた,それも解像度300にしておいたファイルを用意しておいて,これにペースト。しかも切り抜きで一部のみを保存処理する。その際にepsファイルを選択するという,何とも回りくどい作業を強いられた。だから人海戦術。大学院生諸君の協力で可能となった。というかそういう処理をする環境やスキルがこちらにあったことが災いしたのかも知れない。
おまけに,こんどはこれを添付ファイルで送るのだが,先方の条件からか,あまり大きなファイルは送れない。で,一度送ったので,安心していたら,かなり時間がたってから(時には1日近くたってから)どんどん戻ってくる。そこで,ファイルを分割して送る。それでも着かないことがある。
普通なら気付くべき所だが,頭がそちらに集中しているから,いつもの方策を忘れてしまって,それに夢中になっていたら,ふと思い出し,自分のURLにアップして,これをダウンロードしてもらった。そしたらこれはうまく行った。初めから気付くべきだった。(その途中で,ファイルをMOに落として宅急便で送って下さいという提案もあったが,考えてみれば,ウィンドウズでフォーマットしたMOが,マックで読めるとも思えない。これはあとで気付いたことだが。)
そんなこんなで,内容より,作業の方に頭が集中してしまい,ときにミスを発見して送り直す始末。
この過程でわかったことは,出版社ならびにその周辺のパソコン環境は必ずしも盤石でないと言うこと。以前,別の出版社でテキストを出したとき,こちらがせっかく出したファイルをうまく処理できないことにいらだったことがあった。今から考えると,どうやらそういうものらしい。で,初めからマック派だったら,全然問題がなさそうだ。
けれど,書き手はウィンドウズ(好き嫌いは別にして)が,デ・ファクト・スタンダードであるにもかかわらず,出版社はマックがデ・ファクト・スタンダードで,これをつなぐ架け橋が大変細い。というかないに等しい。どうしてこのニッチを埋めるプロがいないのか不思議だ。日本ではサービスに金を払う習慣がなさ過ぎる。そのスキルに対価を支払わない。だからニッチを埋めるプロが出てこない,そういう悪循環ではなかろうか。
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