singersong professor KMの日記

2003年03月22日(土) 卒業式−−卒業生がんばれ

 卒業式。いつもながらの華やかさだ。卒業証書を授与して,記念撮影をして,そして,パーティとなるわけだ。

 流通業へ就職したY君は,もう既に働きだしている。この業界は例年卒業式を前に働いてもらうのが常態化している。業界によって異なるが,4月になれば間違いなく,皆働いている。まずは研修から。近年は研修期間が短くなっているようだ。

 就職ではなく,就社だと言われていたが,最近は日本企業でも従業員の帰属意識が低下してきているのかも知れない。背に腹は代えられない,とばかり,終身雇用制が形骸化してきている。声高に終身雇用制はもう古い,などといわれている。また年功賃金は古いとも言われている。で,年俸制が採用されたりする。でも,それが実は,体の良い賃下げであることも多い。

 貧すりゃどんす,ますます日本企業の競争力が低下していくのかも知れない。これでよいのか。経営の合理化は必要だけれど,目先の苦しさから,競争力をそぐような「合理化」は決して企業のためにはならないはずだ。

 卒業生諸君は,これから,そういう厳しい企業社会へ旅立つ。けれども祝辞でも述べたのだが,混迷期であるからこそ,若者の特権は有効であるはずだ。年長者が自信を失っている今こそ,若者の出番だともいえる。そういう若者に期待したい。

 卒業生がんばれ。


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