教授会というのはとにかく長い。とくに今日の教授会は長かった。隔週14時30分から始まるのだが,今日は大学院関係もあって長引いた。終わったのは20時。ということは5時間半会議をしていたことになる。
経営学の常識で,会議をしている会社は儲からない。大学は非営利法人であるとはいえ,あまり効率的だとは言えないようだ。原因ははっきりしている。責任と権限が曖昧だと言うことだ。どうも日本の銀行などでもそういう傾向があるのだろう。かつてなら銀行経営者が経営しているのか大蔵省の官僚が経営しているのか分からないくらいだったようだ。
法律上は最高意志決定機関は評議員会ということになっている。しかしそんなに機能している風もない。これは何処の私立大学でも同じだ。結局はある種の経営者支配にならざるを得ないわけだが,国立大学が一つのモデルになっているので,「教授会自治」なるものがあって,そこであらゆる事が議論されることになっている。まさに「なっている」のであって,内部情報も豊かでない人間がそんな核心に触れる議論が出来るはずもない。
それでも,教授会は,まさに「会議は踊る」というやつで,延々と議論が続く,生来議論好き,理論好きの人間の集団だから,いくらでも議論は続く。といっても私も黙っているわけではない。でも,出来るだけ黙っていようとする。黙っていられなくなってついついしゃべってしまう。それでも私は長談義はしない。
効率重視何するものぞ,というのが教授会の特徴だ。議論しても権限が与えられていなければ始まらないのだが,曖昧なまま議論が進む。で,何となく納得した体裁を取って終わる。それでも,立命館大学は昔より生産的な議論をしている方だ。他の大学の話を聞くと,「教授会自治」だから,1つの学部でも反対しようものなら何も決まらない。で,会議は踊るわけだ。
立命館大学はそれよりましだと言うだけで,非効率この上ない。この非効率を楽しめなければ,大学教授は務まらないようだ。私も楽しませて貰いたいものだ。えっ,あんた楽しんでるだろって言ってるの誰?
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