Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2009年05月12日(火) 小沢 辞任 より 「 次は誰か 」 が重要



「 変えるには リスク が伴う。 変えなければ、もっと大きな リスク が伴う 」

                    ジョン・ヤング ( アメリカの宇宙飛行士 )

Risky to change. Riskier not to change.

                                   John Young



組織には、たとえ リスク を冒してでも、変革を迫られる時期がある。

概ね、その目的は 「 より大きな危険を回避するため 」 である。


西松建設 からの違法献金事件を受け、民主党内からも辞任を求める声の出ていた 小沢 一郎 が、ようやく代表辞任を表明した。

記者会見では、辞任する理由として 「 衆院総選挙での必勝と政権交代の実現に向け、挙党一致態勢をより強固にするため 」 と語っている。

違法献金事件については、再度、「 一点のやましいところもない 」 と主張したが、秘書が逮捕までされているのだから、どうにも苦しい言い訳だ。

小沢 の辞任が、すぐに民主党の信頼回復に繋がるかどうかは疑問だが、党内の批判に背を向け、問題を放置、長期化させるよりは好ましい。

人体と同じで、悪性の腫瘍が見つかった場合は、治療が困難になる前に、切除しないと、健全な部分にまで病巣が拡大する恐れは高い。


後任を決める代表選には、岡田 副代表、鳩山 幹事長 の両名が出馬する見通しだが、事態を早期に収拾させるため、16日には決めるという。

鳩山 幹事長 は、小沢 辞任 の連帯責任として、幹事長を辞めると公言していたのに、すぐさま代表選に出馬する姿勢は、ちょっと納得しかねる。

自民党が何度も総理を変えた ( 4年で4人 ) ことを批判してきた民主党が、民意を尋ねず、国会議員だけの投票で代表を選ぶのも問題だ。

今までは、たかが 「 野党の代表 」 に過ぎなかったけれども、政権交代が現実性を帯びた現在、それは 「 次期 総理 」 となる可能性も高いはずだ。

本気で政権を奪取し、新内閣を発足させる覚悟があるなら、党内を束ねるだけでなく、国民から 「 総理 」 として支持される人物を選ぶ必要がある。


小沢 が代表を辞任したことは、もちろん、賢明な判断だといえるが、本当に大事なことは、新代表を 「 誰にするか 」、「 どうやって決めるか 」 である。

冒頭の名言が示す通り、「 変えない リスク 」 よりは被害が小さいけれど、「 変える リスク 」 も存在するわけで、後任選びは、その最重要課題だ。

石原 東京都知事 は、小沢 辞任 の報を受けて 「 当然だろう、国民だって バカ じゃない 」 と発言したそうだが、同じように、民主党も バカ ではない。

党に 「 小沢 の代わりが務まる人材 」、「 次期総理の器に相応しい人材 」 がいれば、もっと早い時点で、小沢 に引導を渡していただろう。

世間では、今回の辞任発表で 「 民主党を評価する、しない 」 という議論も飛び交っているが、衆院選の投票は 「 新しい顔 」 を見て、決めるべきだ。






↑ エンピツ投票ボタン です。 一度クリックする毎に筆者が踊ります。

My追加


 < PAST  INDEX  NEXT >


Oldsoldier TAKA [MAIL]

My追加