今回の出張の同行者に、2年後輩のTくんがいる。

彼は実業務に精通しており、会議においても積極的に発言するのだが、なかなかうまく伝わらない。それは彼の英語力が不足していることが主原因ではなく、自分の考えていることを整理して相手に伝える能力が不足しているからだと、僕はとらえている。

というのは、彼の話すことは、日本語でも分かりづらいからだ。

僕が駐在していた４年間で習得したもののうち、「自分の考えていることを整理して、なるべく簡単な表現で伝える」というものが、現在一番役立っていると思う。なぜなら、それは日本語の環境においても求められる能力だからだ。

彼には何回かそのことを伝えたことがあるが、まだ腹に落ちていないようだ。その能力さえ身に着ければ、もっと良いエンジニアになれるのに。