部長motoいっぺい
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2002年07月10日(水) 外国人と仕事をするということ

本年度3個目のプロジェクトの完了が今週末である。
しかしながら、先週の水曜日からトラブルが継続しており、今日まで完了の目途が立たなかった。

僕達駐在や日本からの出張で来ているプロジェクト・メンバーは相手先をなんとか動かそうと必死で交渉を続けてきたが、相手の担当者は

「No Problem(問題ない)」

「It should be good!(きっと上手くいくさ)」


を連発し、遅々としてトラブルの原因特定は進まなかった。

しかしながら幸いなことに今日、ある日本からの出張者が相手先企業に先んじて問題点を発見したため、明日の朝に最終テストを行うところまではこぎつけることが出来た。


僕は明日のテストを何時から始めるかについて、相手先担当者と交渉することになった。

先方は、朝早くから出来ない理由を早口で並び立て、朝9時からのテストの開始を主張してきた。

僕達からすると、少しでも早くテスト結果を知ることが期限までのプロジェクト完了にとってとても重要なため、午前7時頃からのテストを希望していた。

僕の主張の背景には、これまで散々時間を浪費させられたこと(今日も朝6時に出勤したが、無駄足を踏まされた)や、最終的に僕達の方がトラブルの原因を見つけたという事実もあった。



僕はお互いの譲れる範囲として相手に午前8時を提案したが、

「午前8時といって遅れるよりも、午前9時といってきちんと始めたい」

と相手は再度主張してきた。


最終的な交渉の結果、結局僕の主張通り午前8時からのテスト開始という約束を取り付けることができた。






そのやりとりを横で聞いていたのが、相手先企業の契約担当者である。
彼はなかなか真面目なオジサンで、今回プロジェクトの完了がずれ込みそうなのを聞き付けて、僕達のためにいろいろ動いてくれていた。

僕は相手の担当者が帰ったあと、そのオジサンに

「あまり、言っちゃあいけないかも知れないけど・・
僕が9時からのテスト開始でいいよっていったら、きっと10時まではテストは始まらないんだよね・・」


と、つい愚痴ってしまった。

オジサンは、




















「本当に申し訳なく残念だが、君の言う言葉を否定することはできない」

と、沈痛な面持ちで僕に答えた。


アメリカ人の中にも、日本的なビジネス・マインドを持って仕事をしている人がいることを知って、少しだけ救われた気がした。
↑注:常に日本式が正しいと言っているわけではありませんヨ


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