笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

What am I going to do with everything I know - 2021年06月21日(月)

大手学習塾が主催する小学生向けの全国テストを子供に受験させた週末。
現時点で、何か明確な未来を決めたわけではなく、単純に今の子供の実力を、世間の流れを知りたいと思っての受験だった。

結果から言うと、成績は下位20%に属するものであった。
かつて何も予習をせずに受験したTOEIC試験の惨憺たる結果を思い出したが、まったく初めての形式のテスト体験、とても時間内には読みきることすらままならない文章量、そして、今まで受けてきた義務教育だけでは到底たどり着けない思考を求める問題の数々を鑑みれば、この結果は至極妥当であったと思う。

ここから何を感じるのか。
自分の子供の成績云々と言うより、この歳にして個人の能力にものすごい差が出ていることが何よりショックだった気がする。
もちろん人生はこれからで何も悲観することはないとは思うものの、トップを走る多くの人間はさらに加速していくわけで、一生追いつけないまま、その他多数の人生を決めていく存在になっていくことを考えると恐ろしくてしょうがないのだった。

自分は受験勉強とは無縁の環境で高校生活までを終え、幾ばくかの挫折を経て大学受験を経験した。
それでも競争に打ち勝った感慨のようなものは一切なく、ポンと不戦勝で何とか勝ち越したようなものだった。
そして何とか幕内に入ったものの、その先にはまったく次元の違う環境で養われてきたエリートがたまさかいる職場で、自分の無力さを日々感じながら過ごしている。

だから、同じ轍を踏まないように先導していかなければ・・・とは思うものの、すでに露呈した埋めざる差、そしてそれに真っ当に立ち向かうための経済的豊かさも持ち得ていない現実をまた突きつけられると、ただただ悩みの種が増えただけの週末だったような気もする。




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