非日常的日常
nao



 フリースクール

息子がお世話になったフリースクール。
卒業しても度々ボランティアに行っている。
今月地元を離れる息子だけど、中学の担任よりフリースクールの先生が恩師と言える。

そんなフリースクールなので、OBたちが顔を出しては手伝っていくらしい。
母としては最初に関わっただけで、あまり詳しく知らないのが情けない。

もともとは私の所属する教会の人に、不登校の息子の相談をしたのがきっかけ。
私自身は、虐められてる息子を何がなんでも登校させる気はなかった。
とは言っても、そのまま登校しなければどうなるんだろうという不安もあった。


初めて訪れたフリースクールでは「辛かったですね」と声をかけられ、それは中学の担任では決して見せてくれない労りであり、希望が見えた気がした。

息子をフリースクールに連れていくのがまた一苦労。
大人に対して不信感を持ち、同じ年頃の子供に対しても警戒していたから。
「建物だけでも見に行かない?」と最初は外側から見てたっけ。

そんな息子が、今でもボランティアに通ってイベントを手伝って、年下の子供たちを思いやる心を育ててくれたのは、あのフリースクールのおかげだ。


不登校の子どもたちは減る様子もなく、あれから10年近くたった今もフリースクールは求められている。
居場所のない子どもたちが、安心して通える場所が見つかることを心から願う。

フリースクールは決して安いところではないけれど、塾に通うと思えば高いところでもない。
息子にとっては、かけがえのない場所と思い出を与えてくれた。





フリースクールの先生、ボランティアスタッフの皆さん、ありがとうございました。
感謝しています。

2013年03月27日(水)
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