かなしいうわさ
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2013年05月07日(火) 祝春一番2013 祝!祝!祝!!!

祝春一番。今年も2日間だけ行くことができた。
今年も天国みたいな場所だった。



心に残った演者。
5/4(土)
アチャコ&フレンズ
ライブを観るのははじめて。観客としては何度も何度もお見かけしてる。春一の期間中ほとんど毎日お客として来て、フォークでもジャズでも浪曲でも、自分がビビッときたら、誰もいないステージ前に出て行ってスラリスラリと踊っている。誰も踊っていなくても、誰かの眼なんて気にせずに、自分の好きなように無心に踊る。そのダンスの美しいことといったら!アチャコさんは俺にとって世界一のダンサーだ。
初めて観れたライブも最高だった。決して巧みではない歌と演奏と曲。だけど、雰囲気・心意気・vibesで魅せまくる。巧まざる魅力とはこのことだ。子供からご年配まで、みんながステージ前に出てきて、笑顔でハラホロと踊りまくった。いつもステージ前で踊っているアチャコさんが大勢いるみたいな光景。歓びしかない空間。たまらない。満面の笑顔のまま涙が出そうになった。


加川良。反体制の曲が有名でどうも聴く気になれなかったアーティストなんだけど、春一で聴くうちに身体にしみ込んできた。冒頭が泉谷の「春夏秋冬」。ラストがなんとブルーハーツの「青空」。青空の歌詞が2013年そのものだ。痛い。自分のいい曲いくらでもあるのに、これを短い持ち時間の中で歌う彼の誠実さが俺はどうしようもなく好きだ。大好きな「高知」が聴けてよかった。南へ向かって高知だよ。南へ向かって高知だよ。飲んで歌って女と踊って。大阪経由、高知だよ。


木村充揮。この人の声は国宝指定しようぜ。日本語歌唱の究極の姿のひとつでしょう。歌いだすと空気がガラっと変わる。春の空も木村色だ。一声一声が沁みていく。ヤジへの対応含めて空気の掌握力ハンパない。This is 大阪。降参。


友部正人。新譜からの曲、詩の力が凄まじく引き込まれた。震災と原発についても友部さんらしいスタンスで詩的にえぐるような鮮烈さで歌っていた。さらに後半、バンド編成になり息子さんとのユニゾンで唄われた名曲群が圧巻だった。歌詞の一行一行が刺さってくるようだった。やはりこの人は詩人だな、と思った。


桜川唯丸。江州(ごうしゅう)音頭。鋭くタイトなリズムが本ッ当にかっこいい。海外のフェスに出たら、エキゾチックな要素抜きで大歓迎されるんじゃないだろうか。子供や外国人やおっちゃんおばちゃんや美人の姉さんや車椅子のお姉さんと踊りまくり。たーのーしーいー! 天国ってこんな場所だろうな、こんな場所なら死ぬのも悪かねえな、と毎回思う。
「福島片付いてないのに原発輸出ざけんな」と詠んでた。さすがリアルラッパー。


良元優作。この人は次世代の木村充揮になれるんじゃないか。こういう言い方嫌いな人多いかもしれないけど、音楽の神様に愛されているとしか思えない歌声。


その他。フロント3人とも顔が凶悪なぐぶつ、在日の悲惨な生活をグザリと切り取った李知承、場慣れしてきてますます快調なボヤキ漫談ナオユキ、毎度のIKO IKOで楽しく踊った石田長生、ささっと出てきてささっと歌ってガンガンに圧倒してささっと帰っていった曽我部恵一、めずらしくロックな感じでビビッとしめてくれたMr.チルアウト有山じゅんじ、タイマーズの税金の歌から「ありがとう」で泣かせてくれた金子マリ、月夜のカルテットをバックにとろけるような豊穣な時間を奏でた大塚まさじ。その他ヘタクソもメジャーどころも、みんなすばらしかった。


そして、お客さん。毎度の事ながらサイコー。板尾の嫁ダンスを終始踊りまくり、最終的に子供を抱きかかえてエアギターしてた姉さんが4日のベストダンサー。坂田明とかのジャズのバンドのときいつもステージ前でひとりで感電したようにブルブル踊ってるおっちゃん、小川美潮でもブルッブルにシビれてた。そして泥酔しながら人を指差し自己流ブレイクダンス?を踊る名物おっさん、岡本っちゃんは今年も絶好調だった。子供抱きかかえて泣かしちゃったり、女性客に(冗談で?)キスしようとしているのを止めて回る三好さん、今年もおつかれっす。真っ黒に日焼けしてダックスフンドを抱えて踊るお兄さん、今年は犬が2匹に増えてたね。毎年女性とワルツを踊る春友のおっちゃん、今年も華麗に舞ってたね。



もし来年もあれば、一緒にビール呑んで寝っ転がったりヤジ飛ばしたり江州音頭踊ったりしようぜ!





※追記
Twitterでのお客さんの感想をまとめてくれた方がいました。助かる〜おもしれ〜


http://togetter.com/li/500054





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