かなしいうわさ
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このサイトを見ている人でもそろそろ知らない人が多くなってきているのだろう ひと昔以上前に('94年だってよ、やれやれ) 「今夜はブギーバック」という決定的なサマー・アンセムがあったんだ。
いい曲は、たくさんある。
でも、ルビーの指輪とか、いとしのエリーとか、少年時代のような メロディから歌声から何から何までが完全に徹底的に奇跡的に決定的な ポップスの名曲が出てきたその時、 リアルタイムでそれを聴いて、音楽好きなわかってる友人だけではなく 「世間」や「世の中」の多くの多くの人たちと一緒にそれを味わい、興奮し、熱狂する そんな曲はなかなか無い。
俺にとって「ブギーバック」は、はじめて味わった そんな決定的なポップスだった。
んで、この曲だ。
七尾旅人×やけのはら /Rollin' Rollin'
この曲と出合ったのは、7/12@下北沢GARDENのイルリメ・キセル・neco眠るでのやけのはらのDJ。
BPM100位のゆるくまったりとした、甘い甘い歌とゆるいゆるいラップのその曲が 横に長ーいライブハウスの隅から隅まで、完全に徹底的に奇跡的に決定的に圧倒的に完璧に最高に、満たした。 それを聴いて泥酔して踊る俺は、少し泣いていたかもしれない。
Public/image.SOUNDSという、レーベルのコンピレーションに収録されたその曲を今年の夏は聴きに聴いた。
そしてついにシングル化。 シングルが売れない昨今。 時期もすこし逸してはいる。
でもさ
でもこれは...
これは...
風の流れに運ばれて
あのやさしさに運ばれて
街の鼓動に運ばれて
淡い希望に運ばれて
この運命に運ばれて
その先まで運ばれて
遠い街まで運ばれて
朝の空気に運ばれて
夜のにおいに運ばれて
ビルの上まで運ばれて
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