かなしいうわさ
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2009年04月19日(日) 今日はお休み

俺は大学卒業するくらいまで猫にまったく興味がなかった。
だから、俺の生活のなかには猫は全くいなかった。
猫のいる部屋に出入りするようになって猫のかわいさを知ってから、猫が町のあちこちにいることにはじめて気がついた。
あそこにも、ここにもいる。
なんでこんなにいるのに、全然気がつかなかったんだろう!?
いままで俺は猫と物理的には同じ世界に住んでいたのに、全然違う世界に住んでいたんだ、と驚いた。

そこに確かにあるのに、ほとんどの人には見えていないものやことは、実はたくさんあるのだろう。
こういう、日のあたらないささいなできごとや価値観の輝きを
軽やかに提示してくれている表現が大好きだ。
自分の生きている世界が不況だ規制だCD売れねー子供減ってる病気で不自由になっちゃった、とか
もろもろの事情で、自分に目新しいことが一切起こらないことになったとしても
今すでにあるものだけで自分が気がついてない面白いことがたくさんあるのだと。
これは希望以外の何者でもないよ。
俺にはまだまだ見えてないものがたくさんあるんだ。
ほんと死んでる場合じゃねえなー。

デイリーポータルZに掲載されていた友人のサイトをみてそんなことを思ったり。








あーポクポク。








以前から知っていた友達はほとんどwebやってないんだけど、
やってる人達のブログはどれも手放しで大好きだ。
友達のバンドの音も、DJも、出している本も、どれも好き。
幸福だな。


pear-flower’dad/酒とロックとフットボールと
http://ameblo.jp/flower-of-pear/

大学時代の先輩。
フリーソウルとかサバービアに掲載されているレコードに高い金を払い、
エスラ・モホークのA1盛り上がるよねーなどと抜かしてフロア受けしそうな曲だけ聴いてDJごっこをしている僕たちに
「一旦アーティストを好きになったらクソな曲もアルバムもちゃんと付き合ってあげなきゃ意味がないだろ!それが愛だろ!」
と怒っていたのがこのバツイチさんだ。
ビートルズの話をしていてラバーソウルが好きと言ったら
「え!あのリンゴが歌ってるしょうもない曲も好きなの!? 
......ありがとう(´ー`)」と言われたのをなぜかよく覚えている。
変わってないなー。
僕の心の支障。おっと師匠のひとりだ。















スラムドッグ$ミリオネア
http://slumdog.gyao.jp/


アカデミー8部門受賞したインド映画。
100点満点。
これぞ映画。
でかい音でかい画面で観るべき。
ハリウッド大作にはない生々しい痛さを持った、とびきりのエンターテイメント。
ご都合主義だっていいじゃん。映画だもんよ。

主人公のジャマールはすげえイイ奴だけど、お兄ちゃんがいいなぁ。
あー、あとで反芻すればするほど、お兄ちゃんがいい。

死んでる場合じゃねえなー。











江利チエミを聴きながらさようなら。











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