かなしいうわさ
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2008年08月02日(土) フジ08感想文 最終日。

27日(日)

会場入りは昨日と同じくらい。朝イチのリッチー・ホウティンはスルー。





会場着いてグリーン後方でまったりしているうちに13時過ぎ、おっとりと奥地へ。
アヴァロンで偶然ヤツザキ&オカモトに会ったり、アヴァロンの奥地でTシャツを売っているアンドー夫妻に久し振りの再会したり。
アンダーワールドがメチャクチャ良かったとのこと、あー(;´Д`)リッチーホウティンはお客に日本酒振舞ってアフターアワーズしたらしい。(リッチーは日本酒フリーク) 内容も良かったとのこと、ああー(;´Д`) 

ほいでオレンジコートへ。ちょっと久し振りの友部さん。





友部正人with三宅伸治

このふたりでのライブは初見。
ドラムマシーンを控えめに使いながらのライブ。
一番のヒット曲?である「中央線」から始まる。
雨がしとと...と降る。友部さんの声が雨で山々にしみこむ感じ。うん、それもいいだろう。


一本道
反復
ジェリー・ガルシアの死んだ日
Speak Japanese,American
雨の降る日には
地獄のレストラン
言葉がぼくに運んでくるものは
はじめぼくはひとりだった
大阪へやって来た
ぼくは君を探しに来たんだ


「言葉が僕に運んでくるもの」では、ディレイを使って声を重ねてループを作ったりと、友部さんにしては 実験的なステージ。
フジロック仕様なのかな? これも面白い、けど、もっと普段どおりでいいのに。

いやしかし、後半が特にすごかった。
特に「大阪へやってきた」は火がついたような歌とギター。
魂の根っこをぐばっと握られてぶるんぶるん揺さぶられるような衝撃。
小便漏れそうになったのはビールの飲み過ぎでも雨で寒かったせいでもない。ポエトリー調の歌が、どんどん熱を帯び、てっぺんまで登りつめて、シャウトになった。空に登ってばらばらと千切れる声が会場を包む。
ディランのアイシスくらい凄かったよ...



そうして揺り動かされてぐらっとしている心に「ぼくは君を探しに来たんだ」が沁みた。沁みまくった。泣いた。

ぼくは君を探しにきたんだ
ぼくは海を離れ山を越えてやってきた
話し上手の君にも会いたかったし
ぼくのいない街で暮らしたかったから


「ゆったりやるつもりだったのについノっちゃった。この雰囲気と、皆のせいです。また来たいです」ってMCしてくれたり、
終演後、周りの人みんながすごい!また観たい!観てよかった!と口々に言い合っているのをみて、
あーやっぱりフジの雰囲気とか客っていいなぁ...またも思った。

おれは正直友部さんがフジで映えるかどうか不安で仕方なかったんだ。
もう余裕でぶちかましてくれた。
本当、バカなファンですいません!





あ、ソウルフラワー始まってるな。
ひどくなるばかりの雨に足を取られながら、ちょい急いでアヴァロンへ戻る。





ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン(中川敬/奥野真哉/リクオ)

<サウンドチェック>
安里屋ユンタ
魚ごっこ(ボガンボスのカバー)
<本編>
MICK'S BLESSING
松葉杖の男
そら
トラベリンマン
海へゆく
満月の夕(ここで豪雨、そして総立ち!)
ミラクルマン
ラヴィエベル


俺が着いたのは本編から。魚ごっこ聴きたかった...
ともあれ。レゲエ調の松葉杖に体を揺らし、「そら」でじんとする。
野外で聴く「そら」は格別だ。
ありがとう 新しい笑顔のために 空はすべてのものを繋いでいる
この雨もどこにでも繋がってる。
噛めば噛むほど味が出る、今年一番好きな曲「海へゆく」も、ゴアテックスの合羽に沁み込む雨のように、じわりとくる。


雨が強いこともあって、はじめはみんな座ってきいていた。
(俺はたこ焼きの上のかつお節のようにゆらゆら踊ってたけど)
中盤くらいの曲間に、すごい豪雨になってしまった。
「しんどかったら木の影とかいってええよ〜」という中川のMCもあり、
座って聴いてられない、と退避?しようと立ち上がる皆。
でも雨に打たれて聞いていると、しんどい思いをしているからか妙な連帯感が生まれる。やけくそ感も。
立ち上がったところに「満月の夕べ」!
逃げるどころかみんな大踊りに!
リクオの煽り系「ミラクルマン」を経て、「ラディエベル」で爆発!!!!
クソッタレ〜と叫ぶ皆が笑顔、笑顔。


やっぱりフジのソウルフラワーはミラクルが起こるんだ。




この後、アヴァロン後方でアンドー君からTシャツふたつ購入。
スピアヘッド観ようと移動していると、足に違和感。
4箇所から血が出てる。ダニ?アブ?ちょっと熱を持って腫れてきている
ついに俺も悪名高き苗場ダニにやられたのか(;´Д`)
傷口をギューギュー吸い出して救急室で薬塗ってもらう。
友人が2年連続でダニに食われて、パンパンに足が腫れているのを見ていたので
うわーと精神的にダウン。スピアヘッドは諦めて、苗場プリンス近くのコンビニで休む。



でもリー翁には会わなくちゃ、とホテホテと再度奥地へ向かう。







LEE 'SCRATCH' PERRY


頭から煙出しておられましたヽ(´ー`)ノYes期待を裏切らないね

正直、80年代以前のペリーは本当に奇跡のクリエンションを残している。
天才すぎる。どれだけの賛辞を重ねても足りないくらい。
ボブ・マーリーの初期サウンドを司り終生ソウルメイトとして支えたという功績はもちろん、
プロデューサー&リディム・クリエイターとして残した傑作は星の数ほどある。
しかしまぁ80年代以降はほぼ全てクソなんですね。
辛うじてON-Uから出たのがマシなくらい。
奇行がいよいよ目立ってきたのも、80年代以降についたイメージ。
なんつうか、晩年の赤塚不二夫みたいな感じかな。

今回はエイドリアン・シャーウッドがダブミックスを担当してたので、ソリッドな音で楽しめました。
ボブのKeep on Movingとかやってたな。やってた、というかつぶやいてたというか。
しかし、抑揚のないバンドをバックに、おじいちゃんがガナるだけだから、まぁそれほど長いこと楽しんでおもしろくはない。
30分くらい聴いて離脱しました。お元気でいてください!(本気です)





だいたい目当ては観終わった。
俺のフジはほぼ終わり。そんな虚ろな体でふらふらグリーンへ戻る途中、
ゆらゆら帝国を目撃。






ゆらゆら帝国


ちゃんと観るのははじめてかも。
ぐえー(;´Д`)格・好・良い!
3人でどうやってこんな音出せるの?
曲もいいし、演奏はサイコー、音源とは違って
曲間でグズグズにハードにくずれていく感じとか、もうたまらん。
ラスト近くの「つぎの夜へ」 ハードな曲の流れからこういうメロウな曲をやられると、不意をつかれてじんじん沁みる。
これはちゃんと単独で観ないといけないな。





魂を抜かれたようにふらふらとグリーンへ戻ると、プライマルが熱演中。
「I'm losing more than I'ii ever Have」演ってる!





Primal Scream


今年のフジで2回目のステージなので、お客も少なめ。
思いきり踊れてよかった。
ヒットパレードで、楽しくフジを締めくくれた。
わかっちゃいるけど、アンコールの「Loaded」には痺れたナ〜
「Rocks」でとなりの兄ちゃんと肩組んで飛び跳ねておしまい。
心無しかいままでよりボビーがやらかい感じなのがおもしろかった。
歳取って丸くなられたのかしら(´ー`)







以上でフジはおしまい。

今年はルーキーステージもパレスオブワンダーも全く覗かず、そのまま水上へ戻って投宿。



次の日にそばを喰ってゆったり帰宅しました。



うまい。しかしどう考えても多すぎる。








今年は「あんまりワクワクしねーなー」と思いながら参加して
「やっぱいいわ。いい。たまらんわフジ。」と思った年でした。

来年も行くぜヽ(´ー`)ノたぶんきっと絶対。












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