かなしいうわさ
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従兄が亡くなったので、東京へ帰っていた。人が死んだら、どんなに忙しくても万難繰り合わせて皆集まる。本当は、病気にもなってない元気なときに、ちょっとの暇をみつければ、気軽に逢いに行ったり遊んだりできた。なのにやらずに、死んでから後悔する。遅い。いつもそうだ。葬式なんて結局残された人の気持ちを一寸整理するための儀式でしかない。そんなものに無理に集まるなら、逢えるときにおっくうがらずに気軽にどんどん逢っていればよかった。いつもそう思う。いつもいつもそうだよ。成長が無い。 親戚はみな酒豪で大食らいが揃っているので大量の酒や寿司を注文したものの、皆もう歳だから全然箸が進まない。ちびちびと喰ったり飲んだりしていて、そのことがまた更に皆をせつなくわびしくしている。疎遠にしていたくせに死んでからのこのこと顔を出す下らない人間のおれが今ここでできる最善のことは、テーブルの寿司を全て喰らうことだ。気ぃ使いぃな従兄が生きていたら、あの屈託のない憎めない笑顔で、きっとそうしただろう。だから死ぬ気で残っていた4人前の寿司を全部喰った。今まで生きてきて一番腹が膨れた。顔が真っ青になった。それを見て、なっおお前バッカだなぁあははは、と皆が笑った。これもお清めってやつですよと言い残し、従兄のとなりでしばらく寝た。
Amon Duul /Para Dieswarts Duul
 往復の新幹線でずっと聴いていた。「Psychedelic Underground」や「phallus dei」、「yeti」あたりもド傑作だけど、いちばん聴くのは魂が抜け落ちてしまったようなおだやかなこのアルバム。俺が死んだら葬式ではこれ流してほしいなぁ(´ー`)y-~~
悪魔とダニエル・ジョンストン

予告編は、完璧。本編にも期待大。

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