かなしいうわさ
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2005年07月16日(土) 457



いよいよ今日
友部さんライブ&朗読 @樸木(あらき)パンです
みなこぞってヽ(´ー`)ノこぞって









こだま和文(KODAMA AND THE DUB STATION) /IN STUDIO


純粋な新作ではない。99年にバンドでのライブ前に実施したスタジオ内でのリハを録音したカセットテープを、そのままCD化したもの。こだまさんの近年のソロアルバムは、打ち込みトラックのうえでペットを吹くという手法をとっている。それは内田直之を迎えた前作でほぼ完成に達していた。すごくいいアルバムで愛聴していた。だけどこんな音を聴かされてしまったら、やっぱりこだまさんの音はバンドに乗せたほうが全っ然いいよ!と思ってしまう。いや、それどころか、ミュートビートも合わせたこだまさんの全キャリアのなかで、このアルバムがいちばん好きだ俺は。
リハーサルでのラフな演奏。さらにテープにてモノラル録音という音の悪さ。そんな悪条件が逆に最高の「エフェクト」となって、はからずもすばらしい「ダブ」になっている。ドラムの尖ったスネアとハイハットの音の格好良い事といったらもう! そんな鋭いバックに、こだまさんはいつもと同じトランペット(やピアニカ)を乗せている。この対比がすばらしい。絶妙だ。こだまさんの暗く、そして美しいメロディをもった音色は、グツグツと滾る熱く厚いグルーヴの上で実に映える。
こだまさんの音は、まずレゲエだけど、ジャズでもあり、童謡でもあり、演歌でもある。音的には似ているオーガスタス・パブロとこだまさんがぜんぜん違うのは、こだまさんのそんなメロディセンス、そして音色から溢れる「あからさまに希望や期待を彷彿とさせる音色なんて本当の希望や期待なんか生みゃあしないんだよ」という厳しさとやさしさだ。こだまさんのこのアルバムは、レゲエだ。そしてレゲエ以上だ。誰の真似でもない完全なオリジナル。
日本人で良かった、と思えることがひとつ増えた(´ー`)





そして。
フジ参加ときたよ。
このCDと同じメンバーで!
最終日の夜中、つまり本当のオーラス。
浮世離れしたフェスという環境でちょっとダルっとしてしまった心をこだまさんの音でピシャリと締めて帰れるわけだ。言うことないな。








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