かなしいうわさ
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| 2003年11月20日(木) |
222 友部正人/あれからどのくらい、 忌野清志郎/KING、 mocky/In Mesopotamia |
 ・友部正人 /あれからどのくらい
30周年記念ライブからのよりぬき2枚組み。 代表作とされる70年代の「夕暮れ」「一本道」「公園のD51」も 演っているんだけど、胸にするりと入り込んでくるのは、最近の作品の方。 友部正人を聴くと「丸くなるのも悪くないな」と思う。 どんどん歳をとってどんどん丸くなればいい。 まん丸くなれればいいな。
 ・忌野清志郎 /KING
この人も年々まるまってきているんだけど、友部さんのようにきれいな丸ではなくって ぼっこぼこといびつな丸だ。こんなのもかっこいい。 もはや曲も歌詞も手癖だけで作り出しているような感じもあるけど、いいんだ、全然いい、 この手癖はすばらしいよ。 手癖だけで場外ホームランだよ。
 ・mocky /In Mesopotamia タルヴィン・シンのバンドのベーシストをやっていたらしい、よく知らない。 ハウスを基調としたような、してないような、エレガントでスムースだけどすっとこどっこいな音。 と書くとハーバートみたいだけど、ハーバートよりこちらのほうが振れ幅が広い感じ。 かなりトリッキーな感じだけど、今のR&Bの変態っぷりに馴染んだ耳にはもはやごく普通に聴こえるな。 慣れとはオソロシイ。 インスト、歌もの、ラップが入ったもの、どれも良い出来。もっと話題になっても良さそうだけど。
その他の買物
 ・スカディスクガイド 純粋なスカ本というより、スカを基調としたアーリーレゲエのディスクガイドという感じ。 2トーンや日本スカもカバーされてる。
・みうらじゅん大図鑑! /みうらじゅん ・ジャンクファンクパンク /野田努 ・工夫貧乏のシアワセ /久住昌之 ・クリエイションレコーズ物語 /パオロ・ヒューイット
どれもこれも積ん読中。あーあ。 買わなきゃいいんだけど、本って店頭で見たときに買っておかないと あとで見つけ出して買うのがいろいろと面倒くさいじゃないですか。と自分に言い訳。
【今日曲】 友部正人 /私の踊り子 僕が歌うと、僕だけに見える赤い服の若い異国の踊り子が踊り出す という、ポエトリーリーディング調の歌。 俺はライブでこの曲を聴いたときに 「....今もこの会場にいて、踊っていたりして...」と思って 振り返ってきょろきょろとしたりしたんだけど、もちろんいるわけがなくて でも俺の後ろに同じようにきょろきょろしている人がひとりいて、可笑しかった。 その人はたまたよそ見していただけかもしれないけど。
ことばと歌はもとより、丁寧なアレンジ、雰囲気、すべて素晴らしい。

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