たわごと日記

小野上明夜 HOME

チャイルドプレイ・リプレイ
2002年12月11日(水)

エロい話じゃないです(笑) ちょっと古いんですが「チャイルドプレイ」っていう映画をご存じないですか? 殺人犯の心が人形に宿り、どんどんがんがん人を殺していくホラー映画。「僕チャッキー、僕といっしょに遊ぼうよ…」というあおり文句を背に、アメリカナイズな人形が刃物振り上げてるポスターのアレです。
なんで急にこんな話題かと言うと先日うちの店長の友達のおもちゃ屋の社長が来たんですが、その人が「こんなの売ってくれない?」と持ってきたのは不細工な(最初キノコかと思った)熊のぬいぐるみでした。バ●ダ●が出した商品で、三万個ぐらい売ってるらしいのですが、ウリは体のあちこちに仕掛けられたスイッチです。右手を握れば挨拶し、鼻を押し続けるとくしゃみをする、という具合。
この社長さんは前もしゃべる子供の人形、というのを紹介して来て、一応子供向けだったそれは実はご老人に好評でした。そっちはほっとけば「退屈〜」と言い、寒ければ「風邪引いた」と言うなど色々細かく言うのが受けたみたいなのですが、その代わり動いたりはしませんでした。
ですが今度の熊はしゃべって動きます。語彙は前の人形ほど豊富じゃないんですが、走ったりおじぎしたり座ったり寝転んで起き上がったりじたばたりします。まあ一万切る手ごろなお値段なんで動きはさほどスムーズじゃないんですが、特に寝てるとこから起き上がる動作なんかは知ってて見ても結構感心しました。
でも、声がですね。特に笑い声がね。怖いんです。これで私「チャイルドプレイ」を思い出したんです。
そんないい音源は使えないんだろうから電子音臭さが抜けないのは仕方がないと思うんですが、そもそもの声質自体がなんかすげーうさんくさいんですよね。これで「ねえキスして、鼻のところにぎゅ〜っとネ☆」とか言われてもえーとキモいとしか思えないんですけど私。きわめつけは笑い声。「アハハハ、ウフフフフ、ヒヒーヒヒヒ」って表記できそうな感じが激しくヤ。
まだ店頭にあるんですけど、あれを支社長がつついて遊ぶんですよね… 気になるのは分かるんですけど急にあの声が店中に鳴り響くととっても怖いんですけど…

ところで支社長と言えば、今日の帰り際急に来たいかにもなアヤシイ営業のおにいちゃんに「去年三千円で売ってたものを二千円で売りまあす。今日なら千円でえす。買って下さあい」と言われてました。
私は奥で別の作業をしており、店内には他に外注の業者さんしかおらず、助けようかと思ったんですけどいくらなんでも断るだろうと思ってほっときました。
「買ってくれ」「いや…」という応酬がしばらく続き、なんか何時の間にか支社長金払ってるんですけど。
今更割って入ることも出来ず唖然とする私を尻目におにいちゃんほくほくと(見てないけど多分そうだろう)退場。……何も言うことが出来ず、丁度時間だったので帰り支度を始める私。タイムカードを押して外に出ようとした私の目に入ったのは、さっきのおにいちゃんが置いていった出来損ないのゴジラみたいな怪獣のぬいぐるみと包丁その他モロモロの刃物セット。

なんでいつもいつも店長がいない時に限って以下略。



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