たわごと日記

小野上明夜 HOME

小野上支社長を救う
2002年12月04日(水)

今日突然ひょいっとやって来たお客さんは、普段やって来る組の方よりかなり本物のやのつく三文字の自営業の匂いのする方でした。
支社長に「お茶出して」と言われてとりあえずお茶を出し、その人が煙草買いに出かけた後で私こっそり支社長に確認。「あの人誰ですか?」「ウチの会社の前のお偉いさん」「何しに来たんですか?」「知らん」

今日は一応店が休みなので基本的に他に人も来ず、店内には支社長・その客・私・私の先輩の四人きり。互いの会話が聞こえないほど広くないというかどこで話しててもほぼ完全に会話筒抜けの会社なので、支社長と客の話も当然私たちには丸聞こえです。

別に聞き耳立ててるつもりはないんですが、漏れ聞こえる言葉の断片は
「国債」
「金融コンサルタント」
「リスクがない」
「融資」
「何倍にもなって返ってくる」などなど、
どう聞いてもマルチの勧誘。
折悪しくこういう時は頼りになる店長も出張中でおらず、なかなかズバンと断れない支社長を心配しながらも立場上露骨に口は出しにくい私たち。なんとか救う術はないかと思うものの、電話にも別の客の登場にもマルチの人は引きません。そーこーやってる間に「どこどこにサイン」とか言い出しました。支社長ピンチ!

そんな時に運送屋さんが荷物持ってきました。チャンス到来。私はとととっと支社長と客の側に近付き、申し訳なさそうに言ってみました。
「スイマセエン大事なお話中だと思うんですけどォ、今日中に今届いたDVDチェックして頂かないと困るんですけどォ」

……救出成功v じゃあ、と腰を浮かした支社長に客もそれ以上追いすがることはせず、とりあえずは退散しました。
でもこの辺で働いてるからまた来るとか言ってたあいつ。



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