置いていくね。


入りこんじゃいけない

もぉ戻れない

進むしかないのならただ前だけを見たい

ゆれる、

のに

もぉ気付いてしまった



あたしには愛すべきひとがいない



誰も

いなくなって

過去は深く沈めて

息を潜めて

そうやって泳ぎ続けるんだ


決して溺れたりしない

あたしは

泳ぎ方を忘れたりはしないからだ


なによりも大切だったはずの過去は

光の届かない奥底で

ただ存在し続けるでしょう

終わりまで消え去ることもなく

他の誰かの目に晒されることもなく

忘れられた宝物のように

深く深く 眠り続けるでしょう


あたしには

どうしてあげることも出来やしないから


運命は

交わることなく

夢は終わったんだ


だから、置いてくよ

ぜんぶ忘れてくれて構わないから

あたしも置いてくね

本当のさよならだ


ありがとう、

あたしに生きる意味を与えてくれたひと

さよなら、

誰よりも愛したひと
2007年06月26日(火)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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