熱病。


結局はそうだったんだと思う。
寂しいから、傍にいてくれそうな人を選んだ。

「そうゆう軽い気持ちだったんだ?」

そう言った彼の声が今も耳から離れない。
あたしはその言葉を否定できなかった。


どうしても忘れたい人がいた。
どうしても忘れられない人がいた。


あの時、あの人を消すために、あたしは健士を選んだ。
軽い気持ちだったのかもしれない。
でもあんただってあたしをそう見てたんでしょ?
ただのバカな女だと思ったんでしょ?

あたしの言い訳聞いてくれないなら、あたしだって聞かない。

もう、メールが来なくても悲しくないよ。
電話も期待してないよ。
こーやって少しずつ遠くなってくんだ。

何ともないもんだね、熱病なんて。
熱が冷めれば、後に残るものなんて何ひとつない。
2003年11月16日(日)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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