噎せ返るような熱と。


幸せになりたい。
ホントにもう、一人でいたくないよ。
ダメだ、寂しい病が発症してる。

今日は両親とお出かけしてきた。
でも頭の片隅でやっぱり気になる、彼のこと。

「今ごろはもう着いてるかな」

「何してるだろ」

「またあの子と一緒なのかな」

バカだね、もう好きじゃないはずなのに。
それでも心の片隅で思ってる。
信じたいって。

夜中、姫から電話があって。
3時間も喋っちゃった。
姫の気持ち、痛いほど解る。
ぶっちゃけ、今のあたしと似たような状態だし。

相手を信じられなくなったらお終いだよ?
もう少し信じてあげて欲しいな。
だって、そんなことする人じゃないよね?
姫が一番解ってると思うけど、、、
確かに姫が傷ついたのは解るんだ。
だけど、、、

何だろ、でも、、、
やっぱり信じちゃいけないんだよね。
本気でそう思ったよ。
橋本くんは結局、あたしのことなんて何も考えてなかった。
気にもとめてなかったんだ。
今日はそれが解って良かったかも。
正直ショックだったけど。

だって、あたし、居なかったんだよ?
いつも居た所に、誰にも譲らなかった所に。
あんたの目の前に。
所詮、あたしなんて居ても居なくても変わらないんだね。

あたし、多分もうあんたと話さない。
無理して会いにも行かない。

あたしの心は、急に熱くなって一気に溶けたみたい。
頭がクラクラするような熱が見せた、一瞬の蜃気楼?
こんな気持ち、恋とも愛とも呼べないよ。
ただの、気の迷い。
そうゆうことだからさ。
さよなら。
本気で。

愛しささえも残らないよ。
2003年08月07日(木)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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