池ポエム
ハンス



 るみるみの愛は貴く深い

久々に会って話して、寝顔まで惜しみなく見せてくれる彼女が愛おしい。長い髪を撫でる。普段は触れたくても遠慮と恥ずかしさから手が出せない。チキン野郎と呼ぶがよい。仕方がないじゃないか。長い間、いや今だって憧れの人であることに変わりないのだから。2年の月日は特別な絆を育んだが、それでも二人きりだといまだにドキドキする。
目を閉じていると、お茶目で愛嬌のある普段の彼女とはちょっと違った表情を見せる。お姉さん。寝ていると幼くなりがちなものだけど、彼女はなぜか大人っぽい。無防備で、きれいな顔。目が離せない。
こんな遅い時間まで一緒にいたらこうなるよね。
基本的に早寝な彼女は、睡魔に襲われたら抵抗できない。わかってて、帰る機会をそれとなく奪ったのは自分なのだけど。今日のこと話したらまたゆかちんや津田ちゃんにあざといって言われちゃう。あざとい訳じゃない。そうじゃなくて、どうしても彼女の特別が欲しいと思ってしまう瞬間がある。それだけのこと。
贅沢者?仕事の仲間として、友人として、これ以上ない関係にあるのに。彼女を独占することなんて、できるはずないのに。
可愛い吐息を聞きながら、頬杖をついてる深夜2時過ぎ。ここは朝までやっている。


「朝まで?ずっと?寝息聞いてただけなの?」
「うん。そだけど」
「ねぇ、朝まで5時間ぐらいあったよね?るみちゃんはその間、一睡もしてないの?」
「してないよ。あの状態で寝れるわけないじゃん」
「退屈じゃなかった?」
「ぜんぜん。超楽しかった」
「へぇ・・・」
「どしたの津田ちゃん。なんかゆかちんみたいな目になってるよ」

2013年05月18日(土)
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