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■ M想上の天使
「Y乃さんはどう思う?」 「う〜ん・・・どうだろうね」
我々は、若いモンのことが気になっていた。 いや、若いと言っても何十歳も差があるわけじゃないけど。むしろその中の一人は三十路なので年上なのだけれど。
「ほんとは24歳らしいよ」 「うん、知ってる」
それでも、実は自分と1歳しか違わない。むしろ、今正面にいるY乃さんより年の差が少ないくらいだ。でも、なんて言うんだろう。キャラ? やっぱキャラなのか? キラキラ分が足りない? ゴリラ分が足りない? 百合分とか、腹黒分が・・・その他諸々がなんとなく違っている。だからこそY乃さんと二人、非キラキラチームを名乗ってみているわけで。 こうしてまったりしているとなんだか落ち着く。何をしゃべっているということでもないのだけど・・・そうそう。何を話していると思われているんだろう、という疑問がきっかけだった。
「あっちの部屋、どうなってるんだろうね」 「覗く? 突撃してみる?」 「歓迎してくれるかなぁ?」 「素で戸惑われたら寂しいよね」 「あっ・・・みたいな? あぁ、なんか傷つくかも」 「あはは、そんなことないよ。あの3人に限って」
今晩は、非キラキラした2人組であの企画をやる予定だ。だから他の3人が夜部屋でどうしているかは知ることができない。想像してみよう。イマジン。 私が黙りこんだのを察して、Y乃さんも黙って見守ってくれる。
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どこにする? 3人そろえば文殊の知恵、ではなくて、席取りゲームが始まる。どこに座るかは大事な問題だし、今夜の場合はどこに寝るかが大事な問題。 「私そっちの端がいいなー」 「え、いいの?」 「いいの? なんで??」 「そこ、夜トイレ行く時とか踏まれるよ?」 「踏まれるの前提!?」 「ふ、踏まないように気をつけようよ」 「じゃあA音ちゃん端っこね。Kとりちゃんは?」 「うー、どこでもいいけど、N望ちゃんはどっちがいい? 真ん中か、奥か」 「私もどっちでもいいよ。あ、そうだ。せっかくだからKとりちゃん挟んで川の字になる? 親子みたいに」 「え!?」 「Kとりさんが子供役ね。私はどっち? お父さん? お母さん?」 「A音ちゃんはお母さんじゃない?」 「なんで?」 「体型的な意味で」 「えー! それセクハラですよー、Nじょさん!!」 「いいじゃん! 褒めてるんだから!」 「・・・」 「Kとりちゃん、どうしたの?」 「あ、ううん。せっかく二人いるから、どっちと一緒に寝ようかなぁって」 『!』 「最近ホームシックだったから、人が夜一緒にいるのうれしいな」
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「黒っ!」 「うわ、びっくりした。え、どうしたの、Sおりん」 A音ちゃんもびっくりのチャラ発言を素で繰り出す黒Kとりちゃんが脳内に舞い降りた。純粋無垢な顔してなんと恐ろしい。 「いや、それはSおりんの妄想上のKとりちゃんでしょ。そこまでベタベタしてないよ、きっと」 暑苦しい。主に胸元が。だめだ、あの部屋は危険がいっぱいだ。夜中にそっと訪問してみたい。写真の一つでも撮ってみたりして。 「あー、終わったら行ってみる? お酒の勢いで」 「でも酔わないんだよ、私」 「そうだけど、ほら、そこは酔ったふりして」 そう言っている間にも、何飲みますかというありがたい気遣いがスタッフさんから届いて、何なら用意してもらえますかなんてY乃さんがノリノリで返事している。飲む気やな、この人。もずくありますかって言ってるし。 「収録終わった後はだめかも」 「なんで?」 「だって・・・酔う予定だから。Y乃さんに」
おあとがよろしいようで
2012年09月15日(土)
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